8/31/2021

Subsequence 04

 


畏友、I 編集長のつくる雑誌 Subsequenceも4号が発売になった。
まんが [Tangible & Visible] が続いてる。


8/28/2021

28.Août


畑や鉢植えなどで植物を育てはじめた人が多い。
すごく多くいらっしゃるのだ。このことに何かあるなと思う。

土は癒される、気持ちを落ち着けてくれる。そして自分で育てた野菜はおいしい。

そういうふうに、ひとは言う。

土は混ぜたり捏ねたり、耕したりするときに、つい夢中になって、心がどこかに飛んでいくような、そういう感覚が心地よい。冷たいような暖かいようなあの手触り…。むかし、小さい頃は好きだったのに、いつの間にか汚いと思うようになっていた土と一体化するその感覚。

土って、長い時間をかけて降り積もった死骸のかたまり。
それなのにあまり怖くないのはなぜだろう。
あるいは手のひらにちょこっとの一グラムあたりに百億の微生物のいる魔境なのに、気持ち悪いと思わないのはなぜだろう。
自分もいつかは死骸や灰になって土になってしまう。今のうちから付き合ってみましょうか、というような時間旅行のような感じなのか。

そしてもちろん、日々育つ植物の見せてくれる驚き。伸びる枝。
朝起きると枝が昨日よりもぐんと伸びている。
夜の間、たくさんの枝の成長点は星の位置を指さしている。
でも星は動くから、星に憧れる植物もねじれるように成長する。実は人間の身体もそうなんだけどね。

そうやって植物を見ているけど、やっぱり土こそを見ている。概念的にも物理的にも、はるか高いところから見たらわたしたちも街もほとんど土と同一に見えるかもしれない。

気持ちわるい虫をみつけて、潰そうと思い、ふと自分がその虫であるかのような気がしてしまい、やっぱりやめておこうか、と思いとどまったり、「土目線」で遠くからやってくる少し強い風を感じたり、明日の天気を予想してみたりする。

明日のことまではわからないけど、せめて午後は晴れたらいいなと祈り、果たしてそういう祈りはまさか通じるのかしら?と密かに試すように雲の様子を眺めてみたりする。
いろいろと気にしなければいけないことが拡がって、それでも楽しい。自分の輪郭が確実に拡がっているなと感じる。

そんなふうに熱っぽく書くと、わたしは畑でも始めたのかと思われるかもしれない。わたしは果樹の鉢植えを育てている。気がついたら、あはは。100鉢くらいになってしまって。

初めはおいしいフルーツやきれいなお花を育てるという損得勘定ではじめたのに、いつのまにか、そうじゃなくなっているのだ。これは絵を描くことに似ている。つまりわたしにとってはとてつもない面白みがあるのだ。だから100鉢。あはは。

絵の具は土から出来ているし、土の親戚のようなもの。
混ぜたり捏ねたり、耕したり。どんなふうに絵が育つのかわからない。
浅薄な「意図」は自然への冒涜になるような気がして、それを慎んだ方がいいのか、それともやはりなんらかの手を講じた方がいいのか、そのさじ加減にまつわる判断も理屈ではなんとも説明できない。

それでもわたしは何か、確たる根拠があるかのように、突き動かされるように手や身体を動かしている。鉢植えで植物に触れるときも、絵を描くときも、絵のストロークのひとつでも、そうしなければどこかに進めないとでも言いたいかのように。
形而上の話である。別にどこかに行かなくてもいいはずなのに行こうとする。その原動力は「突き動かされ」。
それって何なのだろう。

7/14/2021

14.Juillet











挿絵の作業が続く…のでちょっと寄り道。
バターみたいに塗るだけでどうしてこんなに面白いのか。
明日が楽しみだ。

というわけで明日の自分に伝言で、

1)左の山の形がいまいち
2)地面に雲影を試すこと
3)空をさらに白くすること
4)絵には描かないが、海岸までの距離を明確にすること(吹いている風の質)

7/12/2021

12.Juillet

 


La façade ouest (west front)

7/11/2021

"At NIGHT" expo vol.2

 



7月13日(火)~7月31日(土)
Calo Bookshop and Cafe

※7/18(日)・23(金)~26(月)は休
※7/19(月)は19時まで臨時営業 最終日は17時まで。

13日から、この春に制作したアートブック"At NIGHT"の原画展が大阪のCaloに。
"At NIGHT"の原画とブックのページとを見比べていただく展示。
その原画としての絵は5月のmanomanoでの展示のときにありがたくも何点かが売れてしまったので、その連作として4点ほど新たな絵を描いてみた。(それを口実にまた"At NIGHT"の世界を歩きたかっただけかも)

しかし、今展の主役はなんといってもアートブック。
端正な手作業による美しい仕上がりの本"At NIGHT"を、ぜひ手に取っていただきたい。●

*

なお本展と直接関係はないが、会期中の23 24日にCaloでわたしも過去にたいへんお世話になった製本家の都筑晶絵さんの製本WSが行われるようだ。
世界各地の現場で製本の仕事をされている都筑さんの教室だ。とても得難い時間になると思う。
こちらもぜひどうぞ。

協力:studio manomano

7/09/2021

雨花のけもの


演劇のフライヤーの絵を描かせていただいた。

少しだけ台本を読ませてもらったけれど、すごく引き込まれた。
8月の本番はどんな舞台になるのだろう?
「さいたまネクスト・シアター」の最終公演。

「雨花のけもの」

会場 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
作: 細川洋平  演出: 岩松 了
出演: さいたまネクスト・シアター


7/06/2021

6.Juillet

 

Williamsburgの絵の具は一度使ってしまうと最後、この絵の具でないと、というフェイバリットがいくつか出来てしまい、切らしてしまったら悲しい…と思いきや、机や引き出しには他にもあれこれ百花繚乱のメーカーのチューブが散らばってあるのであって、そんな些事も忘れて描き続けるのだけど、ふとした時にやっぱりあの色のチューブがあったらなあ、と絵を描いてる最中でなく電車の中や食事中に思うこともあったりで…。
色にこだわりのない自分にもほんの少しだけならあるのかと。
久しぶりにBlickArtで注文してみた。
色によってはすごい値段のもあるけどわたしが必要なのは安価なほうの色だ。
Williamsburgはアメリカの絵の具メーカー(golden社)で日本には入っておらず、どこかの画材店が置いてくれると嬉しいのだが。

6/22/2021

22.Juin




今が旬だ!
 

6/12/2021

12.juin


広島・本通りの「傘のフクマ」さんと一緒にオリジナルの傘を作っている。
先日試作品が届いたところ。
手に持ってみると予想外に軽い。しかしもちろんつくりはしっかり。
日傘としても使えるだろうが、撥水コーティングが施され、雨傘としてつくられている。

雨の日の外出に持ち歩くことのできるカラッとしたプライベート空間のような傘にしたくて、中庭をイメージした絵を描いた。
この傘に名前をつけてあげるとしたら、、

"Tiny Courtyard"

7月、8月には出来る?お店をのぞいてみてほしい。




6/07/2021

7.Juin



『見えないものを探す旅    旅と能と古典』

安田登:著
矢萩多聞:装丁
亜紀書房 刊 2021年6月2日

*
カバーの絵を描かせていただいた。
日常を表すモチーフを探すうち、草花はどうかと思いつき、摘んできた蓬を描いた。
絵を装丁家に送ると驚きのトリミングに。
気配に満ちた空間。これはかっこいい。