2014年 展覧会「夜明けまでにはまだ時間がある」 at URESICA
2017年 展覧会「3 years after, 2 windows」 at URESICA
作品集「Dawn is still an hour away」刊行
2018年 展覧会「夜明けまでにはまだ時間がある」 at 本・中川
2019年 絵本「とおいまちのこと」「みなとまちから」刊行
展覧会「ふたつの絵本の原画展」 at URESICA
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とうとう絵本ができあがってしまった。
今、できたてほやほやが全国の本屋さんに並んでいる。
中には二冊を美しいスリーブでに納めたセットも。
URESICAでは原画展が。
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絵本作家は文章と絵を書き、描く。
このふたつの絵本は、植田さんと私が二人の絵本作家として、お互いに文章と絵を交差させて担当してつくった。
絵本のストーリーはそれぞれが独立していて、一冊で完結している。
でも二冊を並べるとどこかが繋がっていて、うっすらとではあるが読後感のうちに大きな風景画のような像を結ぶ。
そして、その風景画はその読むひとの想像力に呼応して毎日その姿を変える。
そんな絵本の「外」をも描いた作品をつくりたかった。
何より水彩の美しさを楽しめる画集としても楽しんでいただけると思う。
尊敬する植田さんとのコラボレーション、そしてそれぞれの絵に向かっている時間。二人展やお互いの個展でのささやかな祝祭としてのライブ上演。
絵本のことは、はじめの頃の2014年にその着想がすでに生まれていたので、5年という時ががかかってしまったことになる。けれど、そのどの時間が欠けても実現していなかったのだと思う。
佼成出版社の櫻井友貴さんという編集者に出会えたことも大きい。彼女がここまでねばり強く引っ張ってくれたのだ。
そして装丁を引き受け、完璧な美しさに仕上げてくださった名久井直子さん。
展覧会のたびに足を運び絵を楽しんでくださったみなさん。
もちろんここまではじめから一貫してチャレンジの機会を与えてくださったURESICAの二人。
山より高く、海より深い感謝の気持ちを記します。
今はとにかくみんなに絵本を手にとってページをめくって欲しいと思う。
nakaban