7月に行われる展覧会とライブのお知らせ。
20うん年前、わたしよりちょっと年上の先輩がたがカフェ・ブームを起こして、そのころ何を仕事にして生きていったらいいのかわからなかったわたしは、すごいなあと眺めていた。カフェ・ブームはその当時わたしが住んでいた大阪でも花びらき、新規開店も続いて百花繚乱だった。行動力溢れる大阪のひとの凄さを思い知らされた。カフェの周りを小惑星のようにカレーや本、ブラジルやエレクトロニカ、モンドミュージックの音楽が周回していた。
カフェが嫌いな人はいない。カフェのマスター、スタッフ、客、コーヒー焙煎士、ライブにやってくる旅の音楽家やお菓子を納入するひと。町の息遣い。その店の佇まい。みんないい。
この地上の、さまざまな幸せの形のひとつがカフェであるだろう。
ということで、わたしは今でも深い尊敬を持ってカフェの周りのひとを眺めている。
カフェ・ブームに少し遅れて絵を描きはじめて20何年が経った。
街を窒息させたコロナ対策、マスメディアによる恐怖の植え付けは、少々過剰過ぎて、カフェ好きのわたしには痛手な出来事だった。
今となってその過剰さの一因が、わたしたちの健康っていうよりも、ある種の利害関係が呼び寄せていたことが明るみになり始め、このことに怒る人がまだまだ周りにいないのは歯がゆい思いだ。
まあそれはまた別の話として、その失われた時間への悔しい気持ちもこれらのカフェ画連作にわたしは込めているような気がしてきた。だからネガティブなことだけどそれも転じて良きことへの力にするということで、ちょっと書いておいた。
カフェ画はいま、まだ描き始めたばかりで、海外を旅したときの本当に自然体な。さまざまな街の小さなカフェのうれしかった印象もしっかり描いてみたい。いまからまだまだ描くのだ。
marthaには行ったことがなかった。
トウヤマさんからいい店よとたまに聞いたりはしていたけれど、そういえば、わたしが大阪の堀江という街に住んでいた時に読んでいた街のフリーパーパー「堀江ほうぼう」にお名前が載っていたような気がする。このしっかりと作られたペーパーに載っていたお店は、どこも間違いがなかったので、その後関東に引っ越してしまって、行けなかったことをときどき思い出していた。
先日、出張の折、はじめてお店を見に行った。ブラウンとブラックを基調にした、スタジオのような隠れ家のような素敵な空間だった。
店と街路の境界に異様に大きく育ってしまったユーカリが銀色の葉を揺らしていた。
展覧会、ライブとも素敵なものになるよう頑張ります。
ランテルナムジカのライブは久しぶり。
*****
“あのカフェに行きたい”
nakaban exposition 2023. 7/5(水)〜7/21(金)
marthaの営業時間は、日・祝のみ10:00~20:00で、月〜土曜日は、11:30〜20:00 火曜定休日です。ワンオーダーお願いします。
Lanternamuzica Live 7/7(金)
18:30 open 19:30 start
takeo toyama (music)
nakaban (magic lantern drawings)
Ticket Fees:
予約 3500円、当日 4000円 (+別途ドリンク代500円) *お食事もできます!
ご予約は、marthaのメールにて
info@marthanet.com
more info:
instagram: @dining_cafe_martha