5/19/2025

19. Mai

 



森まゆみさんの本「野に遺賢をさがして」のカバーの絵を担当させていただいた。
著者の森さんの旅を思い浮かべ油彩で描いた。
文化人類学的フィールドワークのような、出会った遺賢たちの聞き書きのような、旅日記のような。
こんな旅ができたらいいなあと思う。

装丁の多聞さんの丁寧な仕事。
絵の要素と文字の関係、直感なのか、考えぬかれてるのか。おそらく両方。
カバーをとると絵は同じだがクラフトペーパーの別のデザインになっていてこちらも素敵。

「野に遺賢をさがして ニッポンとことこ歩き旅」
著: 森まゆみ
装丁: 矢萩多聞
刊: 亜紀書房


5/15/2025

本日21時から。

東京の西荻窪のURESICAで現在開催中の展覧会、植田真 × nakaban の “parallel stamps” の作品群がURESICAの Web shopに掲載される。

購入もいただけるが、丁寧に撮影された作品画像が並んでいるので、ご多忙な方や遠方で来られない方、わたしたちの作品を展覧会気分でご覧いただけたら嬉しい。

URESICAのショップ

5/10/2025

10.Mai

 

本の轍さんでの展示は明日まで。
庭、風景、旅。土を連想しながら制作した画の連作を展示していただいている。

いろいろな土地で土を手に乗せてみる。石が砕けてできた砂や雲母片、枯れた植物や動物の死骸などの有機物、貝殻のような有機物と鉱物の中間のような存在、炭化した木の組織、苔類の粉末、陶片や貝殻などの存在に気づく。
旅人に土の一握りを大切に袋に入れて旅をする心情があっても不思議ではない。なぜなら土はその土地の貴重な情報を折りたたんでいるからである。その土を異国の地に撒けば、言葉にはならないかもしれないが、何かしらの意味が生じるはずである。
その土は、この世界の真の多数派である大量の微生物の棲家である。無数の微生物が呼吸をしてついには風を起こし、木々を揺らしているのがこの世なのかもしれない。
また絵具というものも広義にとらえると土のようなものである。
それを塗るという行為はとてもプリミティブで、スピリチュアルな、ある意味時間を超えていることだ。
表現も大切だが、その前にそのような裏打ちがなければならないと考えている。


nakaban個展『Soil from other land.』
会 期:2025年4月24日(木)〜5月11 日(日)
13:00〜19:00(CLOSED 4/30 , 5/7)
会 場: 本の轍(松山市 春日町13-9 春日ビル2F)

5/08/2025

8. Mai

 



大きい画を受注でパネルをつくる。
クランプはいくつ買ってもなぜか足らなくなる。
四方に支え枠をつけて、中心にも支えを一本つけ、できあがり。
支え枠の材が少しでも反っていたらNGで、真っ直ぐに乾燥されたものを使用しなければならない。






ホームセンターに行った時に思い立ち、葡萄棚を作った。
ビニールハウスのフレームの19ミリ径最小ユニットでキューブを作り、スクリューメッシュの柵2枚を天面に乗せるとサイズがぴったりだった。両者の固定には銅のワイヤーを使用した。
今かかえている仕事群がひと段落したらキウイ棚も作りたい。

5/01/2025

1. Mai (展示本日から)


久しぶりのURESICAでの展示、楽しく設営させていただいた。
シャビーな木の作業テーブルに描いてきた絵を並べ、植田さんとそれらを入れ替え差し替え、いつもとはまた違う趣の額に納める。
緊張感のある作業の連続で、終わった後のおさけの美味しかったことといったら。

ちなみに今日はURESICAの開店記念日でもあるので!祝いましょう。