1/30/2013

ドローイングかスライドか



















テーブルの上に置かれたスケッチブックのように。
影絵のように。
スライドを投影するように?
油彩を塗り重ねるように。描きます。

それとブックスキューブリック書店長さんとのトークがあります。
絵の仕事の話。

2月1日、19時30分より、ブックスキューブリック箱崎店2fにて。


1/28/2013

ウッドヘンジ




















作業場には何かと木とか紙のペイントされた断片が沢山ある。

紙ものは何かに挟まれて目の前から消えてしまうが、立体物である木はそうはいかない。

それは可燃ゴミに出される朝を待つがらくたの小山にもみえるし、丘の上の神秘的な遺跡のようにもみえる事もある。

捨てずにある理由は、こういうものでも絵のヒントに役立てようとしているのだろうか。
それとも子どものおもちゃに用いられる部品の予備群?

いや、悪戯な気持ちでつい「塗ってしまった」ためだろう。



















…飾ってみた。

1/26/2013

1/26














色彩。

それについて考えてみたことは意外にもこれまであまりなかった。←こらこら
(絵を描き始めると、心がどうしても線や形に集中するため余裕が無かった)

けれどときどき「はっ」とさせられる。
今まで数えきれない程の画家が絵具を塗り続けて来た。
それでもまだまだ未知の領域があると思う。


優等生的な配色の適切さではなく、異世界への扉のような、
心を捉えて離さなくするような。

色を塗る事は今まで考えていたよりももっともっと面白いのだろう。
希求して行きたい。

1/23/2013

木を描く

「木を描くときは木を植えるように」
その根の広がりを確かめながら。

「壁を描くときはその歴史に触れるように。」
手につく砂埃、めに見えないほどに細かな苔の葉。
影の落ち方。それは太陽の位置を描く事でもある。

石の冷たさや水のやわらかさ。

絵の中から物体を取り出して手のひらでじかにふれて、重さを確かめてみること。


*今日はゆっくり集中して絵を描きました。
春先に京都で展覧会があります。その次は多分、東京。

案内状の絵を決めなくてはならない。ここでつい格好をつけようとしてしまう。自然に。自然に。よけいなサービスはもう要らない。

1/21/2013

草を噛む











絵を描く事、また楽しくなって来た。
楽しくない時も絵は楽しいのだけどやはりどこか苦しい。でも今、私、苦しいのだ、と他者に甘えて同情してもらう類のものでは当然ない。

そういうときは心の底で自分がやっている事がほんとにこれでいいのか?と反芻している時なのだ。苦い薬草をじっと噛んでいるような大事な時間なのだ。楽と苦の、その振り幅は私には必要。振り子のように。
でなければ木の年輪のような痕跡が心に生じない。苦しい時に描く絵は(たぶん)いい。

(余計なお世話) 絵を描いている人には絵の裏にでも日付をいれることをおすすめします。手を入れた日は全て書きいれるのが理想であるけれど。絵がきっとよいほうに変わって来ると思います。

1/19/2013

1/15/2013

favorite 2012



















毎年恒例。windbell journalに今年も書かせていただきました。
2012年に私が出会った素敵な出来事、リスペクトしてやまない音楽や書物。
振り返ってみました。

葡萄の絵はポルトガルで描いたスケッチから。

1/11/2013

旅するブックシェルフ展 福岡へ。














昨年行った池袋LIBRO本店での展覧会『旅するブックシェルフ』がこのたび、福岡に巡回展示する事になりました。
この展示では世界各国を舞台にした様々な本を読んで絵を描いています。
会場では絵のもととなった、数々の名著が購入できます。また私のアトリエの書棚に並ぶ本もいくつか揃えられ、それも並べられる予定です。私の個展でもあり、ブックフェアでもあるというちょっと変わった企画です。
会場は福岡の素敵な書店『ブックスキューブリック』です。
(より正確には展覧会場は箱崎店2Fカフェ&ギャラリーキューブリックです)
会期は1月15日〜2月10日 open 11:30~19:00です。

今回は2点程絵の点数が増えて(それは今急ピッチで制作中なのですが)全12点。
より展覧会らしくなるかな。成長していく展示です。(実は年内、もう一カ所予定している会場があるのですが、その時にはまた絵を追加したいと思っております。)

目玉は2月1日のイベントです。
トークに加え、ライトボックスを使った投影式公開ドローイングを行います。liveのランテルナムジカでも絵を描く場面がありますが、今回はよりじっくり描きます。
そして絵の仕事の話をする事にもなりました。キューブリック書店の店長にこのトークの提案を頂いた時、ビビって「私の仕事の話などだれも興味ないと思う」と申し上げたのですが、「興味を持ってくれる人が沢山いらっしゃるはず」とのご返答であります。本当だろうか。がんばります…。

1/04/2013

お知らせ nowakiのnakaban展 二日限り延長

1月5日、6日。

京都 nowakiのnakaban展 延長展示です。
京都のお方、よろしかったらのぞいてみてください。















nowaki

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また絵を描く毎日になりました。
下地塗りをして、少しづつ絵を描いて行きます。
どうしてだか、白い色を塗るときは心の中が無音になる。時々、遠い町で白い壁を黙って塗る自分のすがたを思い浮かべているような気がする。壁の白。
それとも陶磁器の白、それとも花の白。あるいは幽霊のような白。
そのとき何を考えているかで同じ白い絵具でも違ってくるのではないかな、と思う。

ところで、昔の、気に入らなかった絵が出て来たりすると、それを塗りつぶして新しい絵を描いたりします。秘密です。