6/19/2024

19. Juin 「ひとのなみだ」

内田麟太郎さんの「ひとのなみだ」という絵本。

いよいよ出来上がって来て、もうすぐ本屋さんに並ぶそう。
この絵本にはふたつの主題がある。
ひとつは戦争のこと、そしてもうひとつ、ひとのアイデンティティとは何かということ。
そしてもちろんそのふたつの主題は重なりあい、ひとつとも言える。

この絵本に関わったことから幾多の考えごとが浮かび上がって来たものだから、ここに気の利いたことを書きたかったけれど、だめだった。書いては消していた数日間…。
出版社の童心社の印刷物に少し書かせていただいた。

オビには、「非戦と平和の願いを込めて」と書かれている。
花や鳩、ハグするひとびとを描いても戦争は無くならない…のだよね。
内田さんがどのような文章をお書きになったか、ぜひ手にとってご覧ください。
絵も頑張りました。

「ひとのなみだ」 内田麟太郎 (著), nakaban (絵) 2024年6月24日発売予定
童心社 

6/12/2024

12. Juin





植物はひとつひとつが天と地の間で奏でられる音楽。


牧野植物園では、学びの機会が多かった。それらをすべてがつなげて考えると、今、植物を見るたび、そうとしか思えなくなった。

無事にコンサートも終わって、関係者の皆さんが、口々に牧野博士も会場に観に来てたみたい、と言っておられたのでとても恐縮した。
それと、わたしは絵を描くのに必死で気づかなかったが、鳥の群や雨風までもがコンサートに参加していたと。

牧野植物園のみなさま(特に岡林さん)、海太郎さん、このような素敵な機会をくださり、ありがとうございました。

帰りしな、高知の町の日曜朝市で土佐金時という名の芋の蔓を買って帰ったので植えてみようと思う。

6/05/2024

5. juin


高知の牧野植物園でのコンサートがもうすぐ。
海太郎氏の曲をずっとかけて、身体に流し込んでいく。

ライブの時間では、音楽家が絵を描いているみたいにみえる。
そう感じることがあってそれが面白い。
では、絵描きのわたしの立場はない?
そのおかげでかえってもっと自由になれるということか。

ああする、こうする、荷物が増えていく。
ほとんど使わない画材、持って来たのも忘れているような資料。
無駄にでかい懐中電灯、ガラスの塊、明らかに色調が重複している大量の油絵具。

用意することも大切だが、その時間、空間に立ち上がる香りのようなものをつかまえる。
言葉にできないあれを香りと表現したのは海太郎氏だ。
その時にしかそれは起こらない。忘れてはいけない。

もう鉛筆一本でいくか!(嘘です)


6/02/2024

2. juin

絵本の絵を描き終えた。
今から東京に送る。

絵の完成までの最後のひと月、完全に作者の安東みきえさんの書かれた物語の世界に潜りこんでしまっていた。
ひとつひとつの凡ての場面で、この手にふれることはできないが煌く宝石みたいな何かが放つ残光を見た。