nakaban: note
11/18/2018
装画「針と糸」
小川糸さんの新刊「針と糸」(毎日新聞出版)の絵を描かせていただいた。
装丁は芥陽子さん。
本文にも多くのカットがあるのだけど、ベルリンに行った時のことを思い出しながら描いた。
行っておいてよかった。
小川さんは飛行機の機内誌の取材の仕事がきっかけでドイツに移住されたそうだ。
もしかしてあの雑誌かな?
11/15/2018
15.Nov
水彩画の連作を描きたいので、紙を知ろうとしまいこんでいたいろんなブロックパーパーをめくる。すると二年前の下書きが出てきた。
あまり面白くなさそうな下書きだったので投げ出したらしい(コラッ)。
けどそこは頑張りでなんとかならんかと塗っていく。
言いわけ、策略、ごまかし、遊んでいるふり。
絵を描くときはそんなことで頭がいっぱいだ。
「自由な発想ができて羨ましいですね」
なんて言ってくれる人もいるけれど、そこは全部計算してるからむしろ自由ではないほうなのではないのか。
でも絵の具のにじみは計算できない。
ただ、プロの水彩画家さんはある程度画面に起こる現象を計算しながら描いているらしい(いろんな先生がたのブログを読んだ。)
水彩画で、絵の具を混ぜる水の量を失敗したときに現れるいびつなにじみは「カリフラワー」と言うのだそうだ。
確かに似ている。
予期せぬカリフラワーが絵ににょきにょきと生えてくると思うと楽しくなってくる。
11/07/2018
装画「ご飯の炊き方を変えると人生が変わる」
晶文社刊 真崎庸 著
「ご飯の炊き方を変えると人生が変わる」
表紙画を描かせていただいた。(カバーをとっても可愛い)
よそったご飯の、その繊細なトーンの日陰部分に青と黄色をごくわずかに差しながら描いていった。描いているときは凛とした時間だった。
本書には新井薬師の和食店「柾」店主による柾式炊飯法というあまり知られていないご飯の炊き方のことが書かれている。
「おいしいとはどういうことか」という題名の最終章があって、読んでいるとすっきりいい気分になった。
いい本に関わることができて嬉しい。
11/02/2018
「風の声」
サウダージ・ブックスのwebマガジン「風の声」
https://www.saudadebooks.com/blog/kazenokoe_201811_mokuji
サウダージ・ブックス復活。
数年前、黒島伝治の本を作っていた頃の淺野さんは「僕は文章をかくことはないです」ってやや決意も強めに語っていたので、その言葉とは反対にいつか文章を書く人だろうなと思っていた。
それも旅と詩の話を。
淺野さんの文章はOur Poetryで読める。
コップの絵はどいちなつさんの詩を読み、新しく描かせていただいた。
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