7/18/2024

♪ "morning dew" Ray Kondo





音楽家、詩人のRay Kondo(近藤零)さん。
彼のシングル曲に絵を提供させていただいた。
この曲が発表されているFRIENDSHIP.とはキュレーターの入ったポータルのようだ。
そこからさまざまな音楽サブスクのサイトに行けるようになっている。

FRIENDSHIP. > 
Rayさんのサイトstillbeat > 

Rayさんのこの曲を含む数曲を聴きながら絵を描いた。
それらの曲はどれも優しさがあるのにエッジが効いている。
だから一言ではとても言い表せない奥深さがあって、それなのに聴きやすい。
矛盾の織りなす品と洒落た佇まい。

そんな彼の作品に関わることができたのはとても光栄なこと。
ところで、試聴は歌のところで切れているのは照れだろうか。笑 歌がいいのに。



7/10/2024

「ひとのなみだ」の絵本の原画展@フラヌール書店

 





発売されたばかりの、内田麟太郎さんの「ひとのなみだ」。
早くもフラヌール書店さまにて原画展を開催していただけることとなった。23日から。
ぜひ原画をごらんください。

この絵本の終盤で、10代くらいの若いひとたちが暗闇の中で空を見上げる場面があるのだけど、これは理屈から出てきた画ではなくて、実はわたしが10年以上も昔に夢で見た場面なのだ。

荒野で何かを宣言?訴えている?歌っている?空に向かって?
かんじんの言葉は聞こえない(か忘れてしまったか)のだけど、全体としてすごく希望のある感じで、なんだかすごくきれいなものを見てしまった、と目が覚めてもずっと覚えていた。
まさか絵本のいち場面に使うことになろうとは。
「ひとのなみだ」の詩に良く合っていると思っている。


7/03/2024

新しい傘


広島の本通り「傘のフクマ」にて、新しい傘。

early morningと題した新作。

こうしてショーウィンドウ越しに眺めていて、絵が街の風景の一部になっていることが本当に嬉しい。

今回はガラス越しの写真だけど、フクマさんが紹介のウェブページを作ってくれるとのことなので続報をまた後日。

6/19/2024

19. Juin 「ひとのなみだ」

内田麟太郎さんの「ひとのなみだ」という絵本。

いよいよ出来上がって来て、もうすぐ本屋さんに並ぶそう。
この絵本にはふたつの主題がある。
ひとつは戦争のこと、そしてもうひとつ、ひとのアイデンティティとは何かということ。
そしてもちろんそのふたつの主題は重なりあい、ひとつとも言える。

この絵本に関わったことから幾多の考えごとが浮かび上がって来たものだから、ここに気の利いたことを書きたかったけれど、だめだった。書いては消していた数日間…。
出版社の童心社の印刷物に少し書かせていただいた。

オビには、「非戦と平和の願いを込めて」と書かれている。
花や鳩、ハグするひとびとを描いても戦争は無くならない…のだよね。
内田さんがどのような文章をお書きになったか、ぜひ手にとってご覧ください。
絵も頑張りました。

「ひとのなみだ」 内田麟太郎 (著), nakaban (絵) 2024年6月24日発売予定
童心社 

6/12/2024

12. Juin





植物はひとつひとつが天と地の間で奏でられる音楽。


牧野植物園では、学びの機会が多かった。それらをすべてがつなげて考えると、今、植物を見るたび、そうとしか思えなくなった。

無事にコンサートも終わって、関係者の皆さんが、口々に牧野博士も会場に観に来てたみたい、と言っておられたのでとても恐縮した。
それと、わたしは絵を描くのに必死で気づかなかったが、鳥の群や雨風までもがコンサートに参加していたと。

牧野植物園のみなさま(特に岡林さん)、海太郎さん、このような素敵な機会をくださり、ありがとうございました。

帰りしな、高知の町の日曜朝市で土佐金時という名の芋の蔓を買って帰ったので植えてみようと思う。

6/05/2024

5. juin


高知の牧野植物園でのコンサートがもうすぐ。
海太郎氏の曲をずっとかけて、身体に流し込んでいく。

ライブの時間では、音楽家が絵を描いているみたいにみえる。
そう感じることがあってそれが面白い。
では、絵描きのわたしの立場はない?
そのおかげでかえってもっと自由になれるということか。

ああする、こうする、荷物が増えていく。
ほとんど使わない画材、持って来たのも忘れているような資料。
無駄にでかい懐中電灯、ガラスの塊、明らかに色調が重複している大量の油絵具。

用意することも大切だが、その時間、空間に立ち上がる香りのようなものをつかまえる。
言葉にできないあれを香りと表現したのは海太郎氏だ。
その時にしかそれは起こらない。忘れてはいけない。

もう鉛筆一本でいくか!(嘘です)


6/02/2024

2. juin

絵本の絵を描き終えた。
今から東京に送る。

絵の完成までの最後のひと月、完全に作者の安東みきえさんの書かれた物語の世界に潜りこんでしまっていた。
ひとつひとつの凡ての場面で、この手にふれることはできないが煌く宝石みたいな何かが放つ残光を見た。

5/25/2024

HATAORI-MACHI-FESTIVAL





山梨、富士吉田市で2016年から続いている「ハタオリマチフェスティバル」。
本年の絵を担当させていただいた。

古来富士信仰と共にある織物のまち、富士吉田市に地元の職人はもちろん、日本全国からものづくりに携わる方々が集まるフェスティバルとのこと。
下記のリンクから公式ページに飛び、森ゆにさんが歌うビデオをご覧ください。

手仕事するひとたちにリスペクトを込め、版画で制作。

詳しくはこちらにどうぞ。
https://hatafes.jp

5/18/2024

Field Studies (6)

 



気になるりんごの接木はやはり失敗が多かった。
しかしそれでも半分は生き延びているようだ。
ふじりんごの親である「国光」これが失敗したのが残念。

可憐な花は食べ忘れの春菊。花も一応食べることができるらしい。
作物を放っておくと、あっという間に巨大化し、突然ドーンと倒れる。
倒れた少し離れた場所に種がこぼれる仕組みで、不気味な現象だ。





5/06/2024

ピアノと絵のための湿った標本集/緑のデギュスタシオン

 




ライブ「ピアノと絵のための湿った標本集」のお知らせ。
高知の牧野植物園で阿部海太郎さんと。

初夏の緑を愛でるワークショップ「緑のデギュスタシオン」も。

ということで、めまいがするほど楽しみな6月8日。

ご予約など詳しい情報はこちらをご覧いただきたい。
高知県立牧野植物園
ポスターのデータ