彩の国さいたま芸術劇場の2026年の年間公演ラインナップのフライヤーの絵を担当させていただいた。
たくさんの野菜を描画。ダンサーの近藤さんとコラボ。
デザインはGOAT。
四月。新芽が芽吹く、花がひらく。一日経てばもう雰囲気が変わっている。
どの色も印刷では再現できない色。
零れ種から生えてきたのか宿根なのか、あちこちに生えているヤグルマギクを移植し、育てることにひそかに情熱を注いでいる。
なんてことはない花だ。でも惹かれる。
このヤグルマギクは、丈夫でたくさん増えるのに、野山ではなかなか見かけない。
移植した小苗もひと月も待てば銀緑の茎がスルスルと伸びて、蕾も膨らみ、もうすぐ咲きそう。
小苗から枯れるまで、終始眺めていると、すごくゆっくりと花火が打ち上げられているみたいだ。
早起きして「パン屋塩見」へ。
石窯でのパン焼きを見学させていただく。石窯のある工房は暑くて、塩見さんは半袖だ。
こんなに暑いので発酵が進んだ焼く前のパンを一時避難させる少し温度が低い部屋がある。
窯から出できたカンパーニュはどれもとてつもなく愛らしい。もちろん美味しい。
新宿駅からも歩けるロケーションにこんな石窯があって、その蓄熱を近所の方々に解放されている。要予約だが、ルクルーゼなどに食材を入れて持ち込めば、窯の中に入れてくれる。
塩見さんは、わたしが共同窯の絵を描いたのを画集を見て知ってくれて、連絡をくださり、その絵を買ってくださったのだ。その絵を包んで持ってきた。収まるところに収まってしまった絵にとなって嬉しい。パン屋さんの販売スペースに飾ってくださるようだ。そこにはマメさんのすごく美味しそうなパンの絵もある。ひとときも休むことなく仕事をしていた塩見さんはかっこ良かった。
午後、twililightに向かい購入した本を読んだり接客したりした。
知っている人にも知らない人にも会う。絵をじっくり見てくださっているのを少し離れて眺めていた。絵を描くときの、それが好きではあるが、やはりの孤独感の「冷え」が溶かされていく。夜はテントパシーの設営。金沢で行ったテントパシーの布を海太郎さんが保存しておいてくれた。それを使ってぐるりと囲えば、あっというまにあの金沢のときの続きのような空間が出来上がる。