8/24/2010

ミント系の絵





進行していた歯医者さんへの絵。
改装後の内装に組み込まれたところを見せて頂いた。
場所は御茶ノ水のニコライ堂近くにある坂本矯正歯科クリニックさん。
狙い通り。
3枚の分厚いガラスと2枚の絵(oil painting)のサンドイッチでレイヤー効果。ガラスはサンドペーパーで傷を付け、曇らせてある。
色味は歯医者さんらしく、ミント系、シトロネラ系にミネラル分を添加しました(あくまでイメージ)。
これ、ステンドグラスの様に光を透かすので、時間帯や、季節の光で見る度に印象がちがいます。

最近、photoshopなんかで覚えた事をアナログでやる事が多いのです。

8/14/2010

森の出来かた

一週間の夏休みを頂いた。
実家の裏山の伐採で終わった。

前回丸ガリにした所がすでに森に。
ウーム。
こうしてみると裸の山がふたたび森になって行く様子がわかる。
まずシロツメグサが繁茂。地中に水分を蓄える。
その後巨大なイタドリが成長し、枯れる。
このイタドリ、竹に似ている。
ものすごい量の葉を落とすとともに枯れてもなお胴体の残骸が残る。これが立体的な緑の骨格を形づくる。いわば先駆植物。

その上にどこかから伸びて来たクズやトケイソウ、フジのツタが絡まり、日陰をつくる。
こうしてここに色々な虫が集まり、土ができる。蛇も出る。その後鳥が運んだ山椿、くぬぎなどが土に落ちて発芽、森になって行く。

実家の裏山はコンクリートに覆われている。しかし上のようなプロセスで、たった半年でもコンクリの上に木が生え始める。そしてここの場合、困った事にコンクリートと土の境界がアルゼンチンアリという外来種のアリの巣窟になっているのだ。そのアルゼンチンアリの量は凄まじく、駆除はもはや諦めているのだが、山の風通しを良くしておかなければ、そのふもとに立っている家屋が大変な事になる。放っとけばおそらく家を手放さなければならないくらいの被害を被る事になるだろう。アリさんさえいなければ森になるのが良いに決まってる。そのままに放っておくのだが。
というわけで今回も山、丸刈りなのです。

8/05/2010

『土曜日は灰色の馬』の装画


恩田 陸 氏の新刊『土曜日は灰色の馬』の装画を描きました。
鉛筆、版画、油絵の混合という手法で。
晶文社より8月7日発売。装幀は柳川貴代氏。
晶文社HP内に恩田 陸 氏による同名の連載コーナがあります。
http://www.shobunsha.co.jp/

8/04/2010

素材いろいろ


"ガラス"
御茶ノ水の矯正歯科さんのご依頼でガラスの作品を制作中。
ガラスといっても絵を描いてはさみ込むもの。それを院内の壁に埋め込む、という提案をしてしまった。
しかしまだうまくいかない。試行錯誤がつづく。タイムリミット迫る。

"木"
非3D主義の車。旅先でこどもの機嫌取りにささっと描いたもの。その後没収。


"石"
西湘の海岸でひろった。溶岩もあった。
西湘は鎌倉とは全然違う。
こっちのほうが好き。いずれ住みたい。