11/30/2016

「そして、暮らしは共同体になる。」



アノニマ・スタジオ刊、本日発売。

ジャーナリストの佐々木俊尚さんの本「そして、暮らしは共同体になる。」のカバーの画を描かせて頂いた。

僕にとって今は「ふわふわ」とした時代で、とらえどころが無い。
この社会をなんと表現したらいいのか、とか何が価値なのかと探すように考えることが多い。あと今から世の中どうなっていくのかとか (あまり悲観視しないようにしてる)。

この本には僕の知らなかったヒントがたくさん書いてあってとても勉強になった。
等身大な視点からの仕事観や歴史観が感じられて安心して読み進める事ができる。
面白いことにレシピが本文に挟まれるという構成で、それがとても美味しそう。
簡潔で美味しいレシピからこの本で語られていることのエッセンスを感じる事もできるようでもある。

漆原悠一さんによる装丁もさりげなく凝っていて素敵。ぜひ。

11/30 (御礼)

11月の2つの版画展が終わった。

福岡の版画展。すばらしいしつらえの中で絵をみせてくれた望雲さん。

広島の版画展。僕と版画の間のストーリーを丁寧に伝えてくれた84さん、
すばらしい額を作ってくれたイサドさん、

そして見に来てくれたみなさん、ありがとう。

絵を買い求めてくれた人にはもっとありがとう。
絵を飾ると毎日少しずつ変化する微かに聴こえる旋律を奏でてくれると思う。

そして複製可能であるところにアドバンテージがある版画なのに2カ所の絵が重複しないという。
そんな無理をした自分をいたわってあげ…る暇はなく。
次は東京で本と言葉を題材にした展示がある。近日発表。
では、また。

11/26/2016

本・中川 open

長野県松本市にオープンした書店「本・中川」。
この一風変わった名前の本屋さんはナカガワミサトさんが仲間たちと作ったお店。
ロゴをデザインさせていただいた。
ナカガワさんにはお世話になっており、オファーをいただいた時は嬉しかった。

ロゴデザインはいつも難しい。
デザイナー気取りでやってしまいがちな上から目線にならない事が大事だ。
だって僕は何ひとつ知らないんだから。
長野の空気の美味さや森のふかさを知らない。ナカガワさんの本への思いをふかく知っている訳ではない。テーマの本という物体のこともじつはあんまり知らない。
だから散歩するように到達点に近づいていった。
そう、ダウジングの振り子やロッドが鉛筆であるかのように。

本・中川という文字はシンメトリーなので縦書き式でデザインしていたが、僕が図案を描くと焼き鳥の串みたいになってしまった。鳥類好きのナカガワさんに悪いし横書きに変えたら森林のイメージが浮かんで図案が進み始めた。ナカガワさんがそもそも内装を森の中のようにと考えていたと言ったので驚いた。

honnakagawa.com

11/22/2016

nakaban solo expo “estamps”



広島の「84/はちよん」にて展覧会を。24日~29日。

先日の福岡の「望雲」での展示した版画作品とは別の新作。
すべての額を工房イサドに制作依頼、出来上がってきた額は個性的かつどれも魅力的。
版画は額にマッチする図案を新たに描いてプリントしたもの多数。
がんばりました。是非。

展覧会の詳細はこちらを。

11/19/2016

福岡・望雲での版画展20日 日曜まで


福岡から帰って来てあっという間に時間が経ってしまった。
展示も早くも最終日が迫っている。

最近の展示ではマットも自作で制作し額装してある。
これはとても手間がかかる作業なので発送前はちょっと慌てる。

明日は同ビル307号室で飲食も出来るとのこと。
望雲さんに「てのぎ」さんの話をきいていたら、おいしそう。
食べ物はすごい。絵はかならず食べ物に負ける。
しかし、いつしか絵は食べ物を超えてほんとうの食べ物になる。
だから画家は長生きする。
僕は長生きする人が増えてほしいので絵を飾っていただくだけでなく実際に
「よし、自分も描いてみよう」
と思ってくれるような絵を目指しているのである。

おいしい食べ物もおいしい絵もぜひどうぞ。


11/12/2016

版画展





福岡望雲さんにて版画展。
20日迄、水曜日休み。
本日はギャラリーにいます。
糸島から来てくれたアダンソニアによるカフェも。

是非どうぞ。

11/07/2016

11/7




気ままな旅から帰って来たら福岡の版画の個展が迫っていたり。
シリーズ・テーマは蓬。
蓬の葉の形はとても良い。とにかく良い。
足下に、どこにでも、たくさんあってきれいなもの。
自然のものなのに人工物にみえてしまう。
青銅の飾りや西洋の石彫のような。
その形にあまりに同調してしまうと、本物の葉っぱをそのまま版にしたようになってしまい個性が消えてしまう感じがする。それはちょいと困る。

11/03/2016

11/3

船を降りて駅まで歩いた。海が眩しくて遠くの方は陽炎になっていて島が浮かんで見えた。柘榴の実もランプのように光ってた。