8/29/2022

風景のレシピ



「風景のレシピ」が早くも10作に到達した。
少しづつサムネールが増えてくるの、面白い。
これはニヤニヤと切手のコレクション帖を眺めていたときのことを思い出す。

絵をレシピにするなら、画材という物質が材料ということになるけど、それ以外はやはり精神性なのか。
でも精神性と片づけてしまうと何か肝心なものが抜け落ちているような気がする。

現時点の答えはコンテキスト、かなあと思っている。
そこにストーリーと書くと少し人情味に溢れて過ぎるというか。
わたしを知ってもらいたいと思って始めた表現が、いつの間にかべつの何かに変化していたということだろうね。
もっと澄んだ流れをつかまえたいというねがいに変わっていく。

8/20/2022

20 Août


手間がかかるぞー。こんなに大変だとは。

食べ物でも石でも虫でもよくて、毎日何かに意識的に触れるのがわたしの夏休みの宿題。
手は毎日生傷が絶えないくらいが良いと思いますハイ。

Figs: Lampeira Preta, Albo, Sultane (clockwise from the top)
Bread: Sourdough Bread #2

8/19/2022

8/16/2022

16. Août



AIが描いた絵が話題になっている。みなさまはもうご覧になっただろうか。
これは本当に驚いた。文句を書くつもりはなくて、本当に素晴らしい。
生身人間のイラストレーターの仕事は無くなってしまうだろう。泣。
フォトグラファーさんの仕事も半分くらい無くなるかも。

これは世界中の画像を集めて生成しているのかな?
そうなのだろう。みんなが上げたinstagramの画像とか、googleのストリートカーが撮った写真、果ての隅っこにはわたしの絵のWEBに漏れた画像ももちろんAI絵画の材料に含まれてるだろう。モネ風やジブリ風の絵をみたが、名画を描く巨匠は亡くなってもその作風の遺伝子が残るということでもある。
AIが参照しているものが、ビットマップの画像だけではなく、3Dモデリングなんかを盛んに行うようになり、そしてAIが自主的に筆を取るようになれば、仮想現実世界が爆発的な勢いで生成されていくのではないか。
さらに、さらに、AIが無限に増え続ける絵を自ら鑑賞、評価、創作するようになれば、完全にAIだけによる完結した世界(sphereとでもいうべきか)になっていくだろう。それが無数の葡萄のふさの様に出来てしまう。
その(sphere)に人間が訪れるようなイメージ。面白いだろうが一生かかっても見きれない。
まあコンセントに繋がった仮想世界での話だけど。子どもたちは仮想世界が大好きだしメタバースのこともあるし、どうなってしまうのだろう。

画家はいま、別の価値観に舵を切るときだね。
匂いとか手触りとかはまだAIはできない。でもそこにしがみつくのもかっこ悪い。

わたしはどうするだろう。もうここ何年かは画像的な意味での魅力づくりの努力には重きを置いていなくて、むしろ一見つまらない絵を描きたい、と発言したりしている。
作るもの自体ではなく、その周辺に何か気配のようなものが欲しいな、とそればかりを思って描いている。
できあがる前の絵、未来の絵が、わたしをけしかけて、絵を描かせている?なんて思うことも…

その気持ちの動きがおもしろくて、それこそ誰かに響くと信じていて、その痕跡を残しておきたい。
君、AIができないところに逃げようとしているな、と言われたら、まあそうです、なんだけど。笑
ただ、AI絵画の進化がこんなことになってるのを知りもせず、自分の傾向がこの何年かでどんどんこのように変わっていったのはやっぱりこういう意味もあったのだなあと。
このところ、音楽家さんや詩人さんたちとのライブで時間足らずの、それも失敗だらけの絵をたくさん描くようになったのも、多分関係があるのだろう。

誰もいなくても、絵を描くときはすべてライブであるのだけど、そのライブというのがコンピューターにとっては無駄で、ひとにとっては反対に大事にするべきところなのかも。

8/14/2022

13. Août



三原市の本郷小泉、岡田和樹さんの三十三枚棚田にて。
日没後、焚き火のあかりで「ダーラナのひ」を朗読することができた。
熾火のはぜる音、遠くの灯り。真夜中には満月が登ってきたりして、絵本が現実になったような感覚を味わっていた。次の日は里芋畑の草抜きと畝寄せを体験させてもらった。こんなに大変だとは思わなかった。

楽しい話ばかりではなく…本郷産廃処分場という計画があって、他県の産廃ゴミがその近くの水源に埋められる施設ができようとしている、法の抜け穴を潜って、山林が買われていき、岡田さんや詩人のアーサー・ビナードさんをはじめ土地の人たちの反対の訴訟を打ち破って着々と進められている。一度できたらもう止められない。認可されたら目の届かない山の中でどのようなゴミがどう埋められるのか外からチェックされない。分水嶺の山のゴミ捨て場。確実に土地と水の汚染源になるので、みんなでもっと関心を。三原市も広島県も何もやってくれない。他県といったがもちろんわたしたちの捨てるゴミである。買うもの、使うもの、捨てるものにも関心を。産廃業者も世間が出したゴミを処分してくれる人たちであるが明らかにやり方が違う。わたしの住んでいる広島の西側も少し寂しいところに行けば産廃の捨て場だらけ。


8/11/2022

11. Août


友人からサワードウのパンの魅力を聞かされて、それではとスターターを分けてもらって、小麦粉を混ぜては捨てを繰り返し育てている。仕事のタイミングもあって数回チャンスを逃したが、今日ようやく焼けた。パンは初めて焼いた。なかなか思うように膨らまず、でも美味しいパンになっていた。


8/04/2022

Subsequence vol.5


Subsequence5号はラベンダーを思わせるカラーの表紙。
わたしはTangible&Visible という漫画を連載中。

8/01/2022

1. Août




阿部海太郎さんと大崎清夏さんとのコンサート終了。
同時に福岡の望雲のニジュー映しの夜も終わった。
ということで、個人的にがらっと変わりすぎな八月の朔日。
しばらくは作業場にこもることになるんだろうなー。
このところ続いていた旅の中で、さまざまなひとびとの美しい立ち姿を見ることができた。
本当によかった。