4/26/2009
esquire復刊運動
esquireが休刊する。読者として毎号手に取るのが楽しみな雑誌で、少々重たいけれどよくカバンにつっこんでいた。時々スペインやイタリアなどの南欧や私の様な入門者にぴったりのクラシック系の音楽の特集があるのが嬉しく、関心が無かった分野ももちろん視野を広げてくれる。
また挿絵の仕事でいろいろお世話にもなっている。そのesquireがなくなると聞いたのは数ヶ月前で、そのときは出版業界(といっても私の知る範囲の人たちですが…)に激震が走っていた。
私がいつも感じているesquireのいいもの感は、そのブランドや高級指向だけではなく雑誌のつくりの丁寧さとその継続によるものだと思う。あとテーマもいい。親しみやすさだけではなくスパイスを効かせてある。背表紙の特集名を読んでみて下さい。『天才とスペイン』『イタリアの絶景小島』『ピアノ300年、音楽の真相』…。
いいもの感が漂うモノに関わる時は作り手それぞれ、自分もいいものに同化するわけだから、背筋をのばして頑張ると思う。だからクオリティは維持される。パワフルで気持ちいい循環。それをもう20年以上かかってじっくりじっくり育てて来たわけで、それが突然あっさりなくなってしまうなんてなんとももったいない。
外野なりになんとか応援しております。署名があつまると復刊のプレゼンテーションの時にも役に立つ筈。ぜひぜひよろしくおねがいします。また小さなきいろい栞を置いて下さるshopを募集中とのこと。店舗やスペースをお持ちの方はぜひおねがいします。
復刊応援サイトはこちら
4/10/2009
animation !
数年前に公開したアニメーション ”ほうき星”の完全リメイク作品が進行中。
タイトルは”der meteor”。
トウヤマタケオ氏&最強の音楽家チームによる録音も既に終了しており、現在作画編集大詰めの作業中で、macの突然死が怖い。バックアップとっとこ。
ただやりたい事がどんどん出てくるので毎日新しい画を描いてしまう。
うまくまとまりますように!
完成した暁にはDVD作品としてnobleからリリースされます。
4/08/2009
LANDSCAPE
昨年の秋の日の早朝、鉛筆一本で一気につくった絵本です。
絵本とは不思議なものです。表紙をめくると本のページの上10〜30cmあたりに時間、空間があらわれます。
それとひとつの地平線。それのみがテーマです。言葉はありません。
絵本というよりは線による詩集といいたい。
ベルギーの画家フォロンがやったようなね。(表紙をみてニヤリとする人は相当なフォロンのファンですね)
千駄ヶ谷のchigoでの2008年の展覧会『夢の中のいつもの街角』で発表しました。
限定三百部で、chigoをはじめ一部のお店でしか入手できないのでちょっとめずらしい本です。
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chigo
design : eto kimiaki (PAPIER LABO)
価格: 945円
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