CDではあるけど、はじめてのレコードに針落とすようにひとつひとつと聴いて行く。
聴きながら、あっそうだ、自分は心のどこかで今日みたいなちょっといい日を待ち望んでいるのだ。と思ったね。
阿部海太郎さんの新作『Cinemashka, chika-chika cinemashka (シネマシュカ、ちかちかシネマシュカ)』
がそれであります。
近寄り難いような親密なような。
100年前のパリのような。
今のトウキョーのような。
でもそういう事はどうでもよくてとにかくひとりの音楽家が音楽というものを愛しているというのが伝わって来る。という私がリスナーとしていちばん聴きたい音楽です。
素晴らしいアルバムです。
香りの余韻を楽しみながら。