1/30/2015

『よるもや通信集』刊行と展覧会のおしらせ



そう。まんがの本が出ます。

『よるもや通信集』

ボッロメオ通信
幻燈少年
五月の残響
TROPICOS
bookmarker
冬の夜明け

全6篇の短編

2015 野分編集室 刊


まんがを描く。こんなこと予想してなかった。
野分編集室として走りはじめたばかりの筒井さんに描いてみたら、といわれて、
始めてみたらすごくたいへんで 笑 でもあたらしい扉がばんばん開かれて、すごくおもしろかった。
原稿を入れたあともまだまんがを描きたい気持ちがくすぶっていますねー。感謝です。
そしてその記念でもありますが同名タイトルにて個展させていただきます。
むしろ漫画からはみ出したことたくさんやります。

日時:2月13日(金)〜 2月28日(土)
会場:nowaki

休み:17・18・24・25(火・水)
nowaki 京都市左京区川端通仁王門下ル新丸太町49-1
075-201-8298


そしてライブと喫茶のイベントもあります。

『2月のみなとの一つ一つ灯るあかり』


漫画にも「幻燈少年」というお話をいれてみましたが
幻灯も植田さんのギターもhortaのパンとお菓子もあたたかでしょう。
ぬくぬくぬくにぬくもりにきてほしいです。

会場はCOTTAGEです。

バレンタインにちなんで、チョコのお菓子やあたたかい飲み物もご用意いたします。とのこと。
聖バレンタインズデーの起源についてはこちらをご確認ください。


日時:2月14日(土)
18:00 開場 19:00 開演

出演:nakaban+植田真 (幻燈ライブ)
出店:horta(パン・焼菓子と飲みもの)

定員:50名

入場料:1500円(ご予約のうえ、当日精算)
要予約:1月20日より、予約を受け付けます。
nowakiまで、お電話かメールでご予約ください。
電話 / 075-201-8298  (11~19時:営業時間内)
mail / nowaki.kyoto@ジーメール.com
(ジーメールを英字に変更してください)

nakaban

画家。タブロー、イラストレーション、映像、ライブなどでの表現活動を行う。
2013年には新潮社の「とんぼの本」のロゴマークを制作。
近年は絵本を数多く発表。主な作品に「よるのむこう」(白泉社)「ネズネズのおえかき」(学研)「ころころオレンジのおさんぽ」(イースト・プレス)「うみべのいす」(佼成出版社)など。

植田真

書籍装画・広告などのイラストレーション、絵本の他、ギターを用いた即興音楽など幅広く活動。
第15回ザ・チョイス大賞受賞、「マーガレットとクリスマスのおくりもの」(あかね書房)で第14回日本絵本賞受賞。
その他の絵本に「スケッチブック」(ゴブリン書房)「まじょのデイジー」(のら書店)「おやすみのあお」(佼成出版社)など。近著は「セロ弾きのゴーシュ」(あすなろ書房)。


1/29/2015

1/29

今日は留守番の日。

家事。時間がパーッと過ぎていく。たいへんなんだな。。
楽しくやると楽しい。空間を整えていく。
でも整えようとするほど空間は無惨にほつれていく。甘くはない。
塗りかけのペンキも塗る。
隙を縫ってin designをさわる。
学校から帰宅した子どもにお八つを出す。
ふと思いつき飾ってばかりだったfolonのカップに合う筈とレッドジンガーの茶をそそいでみた。
「なんだか目にもあったかいみたい」と子が言う。
すかざずfolonの画集を見せてグラデーションの説明。
こういう日もいいな。

もうこの世にいないfolonの仕事が時を経てこんな異国にいるわたしの心を明るくしてくれる。話が飛躍してしまうけど、どんな仕事も本質的に尊いのではないかとふと思う。

1/28/2015

1/28

再びチャルカと新作を作っています。
あれやこれや。古い絵も今日描いた絵も、印刷していただくことに。
チャルカの素晴らしい品に新作が仲間入りしてお店に並んでいるところを想像する。
まだ詳細明かせないとは思うけど素敵な紙ものです。

紙はわたしにとって地平線にまで連なる広々とした不自由。
だからとても大切な仕事。
絵の隙間から紙の息遣いが聞こえるように。

昔の絵。よしみさんが是非使いたいと言っている。
自分は否定してしまいがちだけどそんなにいいと言われたら、いいのかなあ。
昔の自分に甘くはできないけど寛容にはなりたい。
でもその絵がどこに行ってしまったか。
捜索しなければ、だけど10年も前だからねー。

紙のジャングルの奥。「earlyworks」なんて書いた箱も沢山あるわけで。
でてこないかもしれないな。おーい。

1/26/2015

1/26

今日は絵をコンピューターの中に取り込んで並べて、
ナイフでとんとん切って整えて、名前をつけて箱に詰めたらあっというまに夜。
それを家にもって帰ってきて、今からまた整えて。整えて。
遠くに送ります。

1/25

今日はぶざまでありました。
色々な締め切りが迫ってあわてたり、わたしのミスで印刷屋さんから届いた試し刷りの違い具合にびっくりしたり、将来が急に心配になって家族に不安を漏らしてしまったり(ごめんなさい…)
たまには、とごはんを作って失敗したり(子どもが食べてくれない。あれはへこむ!)
頑張って沢山の原稿を書いて自滅したり。

でも今、面白い本を作っているんだ。
真夜中に元気になってにまにまする。

近々楽しい発表したいと思います。

1/25/2015

1/24

進めている絵本の原画に色を加える事になってデジタル作業。
少しだけの作業の筈がそれで一日が終わってしまって、でもいい感じになって満足。

帰り道、オレンジ色の月が山に沈んで消えるところに出くわして、立ち止まって眺めてしまった。

1/24/2015

1/23


ある仕事をきっかけに水彩絵具に手をのばす。
水彩は今の気分に合っているかも。とはっとする。
習作をしばらく続けてみよう。

固形絵具のユニットのことをパンと言います。
そのパンを箱の中でちょこちょこ好みに並べ変えるのが好きですねん。

1/23/2015

moon is moon



月は月で
花は花で
涙は涙。

名詞を繰り返してみる。
いちど当たり前のことと思えばなにもかもが落ちて失われていく。
受け止める手のひらのように見て 絵を描くことはできるのか
今日は切ったツメのような細い月でした。
風に微かに春の気配。

1/21/2015

1/21

今日は一日松田素子さんでした。
子どもの本の研究会に潜って(ご好意に感謝です…)レクチャーを聴き、まどさんのいい話をたくさん聴いて、それから午後は駅で絵本の会議を。
「じゃ!」と東京に颯爽と帰っていかれました。
ありがとうございました。

1/20/2015

1/20

いつかのための絵本の作業。
いままでの反省を活かして仕事ができるかな。
二年前に描いたラフ。もう使えないだろうな。

宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」。
最近文章を再読して驚いたのは以前よりもつらい気持ちが増していること。
前は寓話として読んでいたものが今ではその痛みが自分自身に向いてきているような気がする。
これ、大変なものを引き受けてしまったんだなあ。
というか自分からこの文章に描きたいですとお願いしたのだった。
軽々しいにも程がある…。
でも逃げられないし逃げてはいけないしチャレンジしてみたい。

帰宅後、子どもが自発的に模様替えをしていて、わーわーとやっている。ねだられて勢いで作業用の机をプレゼントしてしまった。
このころは仕事場に通うようになっているのでまあいいかと。東京のとある大学からもらってきた机。
部屋がポッカリ。
この部屋もそのうち、はいっとあげてしまって子どもたちのものになるんだろうな。

1/19/2015

1/19

入稿?

という感じの実感の伴わない一日。
でも大きな仕事の二つだった。やるだけやったのでプロの人たちに投げてみる。
よろしくお願いします。(礼)

明日からは新しい本のことも始めよう。
沢山の約束を一つ一つ。その人に会った時のことを思い出そう。

1/18/2015

1/18

朝から引き続きの作業。
絵、いちど完成してデジタルでの整えの作業に入ってはいるものの、気になった所は後悔しないように原画に戻ってやり直しをする。
ひとつやり直しをするともう一度前に進める地点に帰ってくるまで2時間くらい飛んでしまうのだ。エスキスの段階でもっとしっかり描かないとなあ。

そもそもわたしはエスキスをあんまりしない。エスキスをするという段階は完成までとても遠い気がしてついつい先へと段階を飛ばしてしまう。そこに自分の弱さがあるということ。だからいつまでたっても絵に余裕が生まれ無いしうまくならない。エスキスは必要。

でも、ともあれ作業は進む。
この二日分の仕事が小さなUSBメモリに入ってしまう。たよりない。

1/17/2015

1/17

Macに向かう日。フライヤーをデザインしてページものもやって、画像のレタッチも。
ずーっとMacに向かいたくないから集中してやってしまおう。
早く油絵を描いていたあの日々に戻りたい。
少し迷ったけどMacをネットが繋がらない仕事場に運ぶ。
わたしはついダラダラとネットを見てしまう癖がありまして、とくにwikiを調べ始めると止まらないという病気でありまして、前から良くないなあと思っていてこの処置にした次第。凄くはかどるけどさみしい。でも最近ネットから離れているので副作用もなしと。それより本を。

先日広島に来られた西川勝先生に聞いて以来気になっていた、九鬼周造「「いき」の構造」を読む。前半の殆どが恋愛の話で驚く。後半には当時の西洋絵画には粋なものはないと書いていて、そうかなあと思う。マチスのデッサンとか粋だと思うけどな。と思ったけどマチスの枯れしごとの時期より少しだけ古い本だから、うーん、ともやもやする。枯れた味わいのモランディの絵は粋かどうかを考えて、わたしは粋とは違うと思う。なんだろうこの線引き。


1/16

朝イチで歯医者さん。
今まで積んできたわたしの悪いところが現実にたち現れるよう。
つまり痛い。窓口で痛み止めをいただく。
しかしわたしは痛みに強いのである。どのくらいの痛みで服用すればいいのだろう?
がまんできなくなったら、と言われた。

絵本の絵がようやく終わる。今回ばかりはがりがりと命を削って描いている気分になった。
最後には絵の中の場面のひとつひとつに入り込んでいた。
とてもぐったりくる。でも満足。
これからそのMacの作業が。ちょうど修理したMacが帰ってくる日。

定めたと思っていたのにそれでも予想外に変化していく絵を描きながら思ったこと。
絵に入り込む偶然について。人との出会いについて。この時代のここにいることについて。
魔法や奇跡は起こらないけど偶然に起こってしまうことはかなりすごい。

1/15/2015

1/15

昨日と同じような一日…

朝、保育園に子どもを送りしな強風にあおられ傘を壊す。道ばたで知らないおばあさんに話しかけられる。島根県の雪が凄くて息子の家に滞在しているとか。田舎で病院がないから広島にいるうちに病院に行って農業の仕事に備えるとか。トラクターの話とか…10分くらい話した。

図書館に。返却前に名残惜しく でも借りただけで実は読んでいなかったエズラ・パウンドの「ピサ詩編」をぱらぱらめくる。素敵だったなあ。また読みたいのでメモ。

絵本の絵は一旦出来上がりだったものをもう一段ぐっと進める。すると当然他の絵が薄くなって他の絵も描き足すということをやっていたらあっというまに夜。

"swimmie"での展示



はんかち屋さんのswimmieのスタッフの方から展示の写真を頂きました。

展示は〜1/25迄。
店自体が25日までの期間限定ショップということで、最後の展示に招いていただいたことになります。
行ってみたいな…。
デッサンや油彩、本なども並んでいます。

ハンカチの手触りもとってもいい感じです。
二子玉川の高島屋の4Fです。お近くの方、ふらっと寄ってみて下さい。
swimmie

1/14/2015

1/14

最近は朝に子どもを保育園に連れて行く。
抱っこして2キロくらい歩くのではないだろうか。
冷たい空気を吸って、川に浮かぶ鴨を見て園に。
そしたら立ち去り際にウチの子だけでなく何故かいろんな子が手タッチをしてくれる。
そういうことがひとつひとつ不思議に嬉しい朝。

今日も本の仕事。だいぶ進めた。
鉛筆やマーカーを頻繁に手にするようになって古典的なハッチングの奥深さに惹かれる。文具店にならぶマーカー類は昔より種類が増えて安くなっているような気がする。あと鉛筆画の方はペンみたいな消しゴムが出ていて、使いようによっては凄く便利。

お昼はアボカドをパンに挟んで食べた。いつもと違うパターン。
夜は疲れてしまってぐだぐだに。絵を家には持って帰らないようにしよう、と思いつつ、ついつい心配で持って帰ってしまう。でも結局描かないのだけど。
夜中にアイデアが浮かぶときのために。

1/13/2015

1/13

絵本とまんがをパソコン作業。
待ってる人に早く送りたいなという焦りがありますがここはじっくり取り組む。
まんがのほうは絵を見ながらネームを入れていく段階で発想が飛躍してどんどんどんどん書き換えてしまう。文章を読んで絵を描いて、その絵を見てまた文章を書き換える。
最初に思っていた所より遠くに行ける。とてもいいと思う。
外を歩きたくなるので今日は散歩します。

1/11/2015

ハンカチ2柄

ハンカチ専門店swimmieのためのオリジナルのハンカチを作りました。

http://swimmie.me

「青に浮かぶ」「まどろみの町」と名付けた2枚です。
本当に原画の水彩画がそのままハンカチになったみたい。
なぜなら印刷がとても美しくて、そしてハンカチの縦横も特別に絵と同じ比率に仕立ててくださっているからです。

これを記念して発売日の1/14日からswimmieのショップ(東京・二子玉川の高島屋内)で小さな原画展が開かれます。
詳しくは上記swimmieのサイトのnewsのページをご覧ください。


1/10

トムズボックスの展示のとき等でお世話になってる加藤志異さん。
お店のお兄さんと思っていたのに彼は実は妖怪で絵本作家でもある。彼のドキュメンタリー映画が出来たという。「加藤くんからのメッセージ」@横川シネマ。監督は綿毛。綿毛さんというお名前です。
なにも前情報は頭に入れずに作業場から市電で横川へ向かい映画館に駆け込み幕が上がる。

渋谷の街頭で、母校の大学で、ステージで、荒川修作の養老天命反転地で、いろんなところでスーツ姿でメッセージを叫び続ける加藤さん。夢は叶う!ぼくは妖怪になる!
えっ妖怪に!最初はお店での加藤さんとのギャップに目が点になるも次第にその熱量に圧倒され最後は感動していた。まんがをかいたり恋に破れたり、すごくがんばってとうとう絵本を出版したりする加藤さん。その生き様がいいです。
妖怪になる!という加藤さんの志を認めてエールをおくる先生(早稲田大の友成真一教授)や友人たちの言葉も良かった。

上映後に本人のトーク。そして締めに演説。そこでいろんな人の夢を叫んでくれるのであるが私の分も「ナカバンさんは???になるっ!!」最後に叫んでくれた。(わたしが何になりたいかは秘密)そうなのか?そうなのだな!と意味不明にテンション上がる。。
ご本人を連れて横川シネマの近くの「本と自由」へ。お好み焼きを食べてまた「本と自由」へ。いいお店です。横川いいな。

1/09/2015

1/8

鉛筆まみれの一日。
丸まった鉛筆の焦点の定まらなさを意識してみる。
可能性ある鉛筆にもっとお近づきになりたい。
紙のことも考える。選んだ紙に最も繊細に影響を受ける画材は鉛筆。

休憩長め。冬休みからじわじわ読んでいたエーコの「薔薇の名前」読了。ますますどっと疲れる。信仰について、善悪について、財の所有について、記号の真実性について。
そしてもちろんエーコだから書物。知との付き合いかたについて書いてありました








1/06/2015

1/6

仕事場への定期券を復活させました。
これで市電に乗って広島の町をうろちょろできる。
でもうろちょろしないよ。
帰りに寄り道することもできますね。
でも一杯のんだりしないよ。

次の絵本の絵が大詰め。
一年前の自分がみたら仰天する絵だと思う。
今回は進めるのが怖い。
その怖さ(躊躇い?)を押し切って描いていくと、みえていた筈の出来上がりがするりと逃げて行く。
幽霊みたいに。
でももう少しだ。幽霊の尻尾をつかまえたい。

1/05/2015

1/5

わ、きれいな雪原…と言っている場合ではなくMacがこわれてしまった。
調子が悪いのをだましだまし使っていたけど。
出費がすごいけどあきらめて修理に送り出す。コンピューターも画材だからね。

調べたらこのモデルはグラフィックボードという部品の不良品が多く、少なくない数がこういう壊れ方をするらしいけど、apple社は大損になるからかそれを認めなくて、だからその部品も取り替えてくれないんだって。
こまったものだと画面を見つめてしまった。

しかし見事な雪景色じゃのう。泣

1/04/2015

1/4

今日は額をつくっている。
展示する場所で現場感を表現するちょっとラフな仮額は自分でつくるしかない。
わたしはこの仮額の立派でもないけど一応きちんとしている感じが好き。
このあとアクリル板をいれて出来上がり。


1/03/2015

1/3


どんな曲を作っている?
仕事の終わりに自由に思い浮かんだ絵を一枚。線画が楽しい。そこから思いもよらなかったストーリーが出てきたら嬉しいのだけど。


1/02/2015

1/2






外が猛吹雪。さすがに散歩は諦めました。
家で作業して休憩にお茶をいれるといい香りがひろがった。
きれいなので思わず写真を。
先日の京都の街でkitのさわらぎさんに偶然出会った時にいただいた一包で
サウスアベニュー社のフルーツバスケットというお茶です。

お茶とおやつが同時っぽいすぐれもの。めちゃ美味い…
すごく気に入ったのでこんどはお店で買い求めたいと思います。

本格的に雪が積もりはじめました。





1/01/2015

1/1

年越しは子どもと近所の神社にお参りに行って、戻ってさっそく絵を描こうかなーと思いながらも、本を読み始めてしまい眠って目覚めると雪げしきでした。花がならんで雪帽子をかぶっていた。これが2015年かー、とつぶやいてみる。