9/28/2024

27. Septembre

 

「カトラリーとピスタチオ」先日、広島市こども図書館にて。

カトラリーのうちフォークはWolfgang Karnagelというデザイナーによる
 "1986 WMF" for Lufthansa
ちょっと使いにくいがわたくしの絵から出てきたような形。

カトラリーと有機物の粒(豆やスパイス)を配置し、それを描いてもらう授業。

9/16/2024

16. Septembre


本・中川での個展「木々のあいだの対空時間」が好評のようで、数点の巣箱を追加した。

巣箱を買った人は、自宅にそれを持ち帰っても、なぜか自分の所有物ではないような気がするのではないだろうか?

わたしがこれらの巣箱の制作の参考にとアンティークの巣箱をアメリカから取り寄せた時に、なぜかそのように思ってしまったのだ。

これは「どこ」に属しているのか。はかり知れない謎がある。

安価な材料で組み立てられていて、さりとて貴重なものではないので、歴史的な骨董を手にした畏れおおさで、わたし如きが所有者なのではない、と思うのとは違う。

またそれは鳥や森の民に属するものだから、という納得の仕方をしようにも不思議な気持ちおさまらない。

本・中川の庭の木に巣箱をかけてもらった。ちょうどこの絵のような状況があった。

ほんの数メートルの先でも、そこに流れる時間は、現実から離れた遠い存在のように見える。

わたしはそのありように羨ましさのような感情を持った。

9/09/2024

9. Septembre


少しだけ秋になったのだろうか?まだまだすごく暑いけど、息を潜めるように盛夏のあいだ、成長を停めていた果樹たちが急に伸び始めた。柑橘、りんご、いちじく、梨、桃。どの木もひょろひょろで、わたしの糖の自給計画はまだまだ先が遠い。でもいくつかの木は初心者への情けのように果を実らせてくれた。

葡萄、葡萄がきれいだった。ベリーAという品種の葡萄の熟す手前の緑から紫に変化していく色、一粒毎にその色の変化の進行具合が違うので、房という集合体を眺めるとすごい。こんなにきれいなものなのかと。来年は絵に描かなくては。桃や梨は店で売られているものの4分の3ほどのサイズで実ってくれた。味もまあまあで、素人でもそれなりに実らせることはできるのだということがわかった。

ミツバチは個体数を増やして巣箱と外界を行ったり来たりしている。鏡を用いて巣箱をのぞいてみると大きなメロンパンみたいなまだまだ初期段階の巣の形が見えた。ミツバチは巣箱に衝突したり水飲み場で溺れたりする。完璧でない動きが心をつかんでくる。

絵本に出てくるようなオークの葉っぱの形が好きで、その木が入手できるかどうかを調べたが、日本には苗が無いようで、思い切って個人輸入した。ピレネーオークという木。検疫証明書と共に届いた木はほとんど枯れているような状態だったが、丁寧めに鉢に植えて日陰で養生管理していると葉っぱが出てきた。オリンピックで世の中が盛り上がっていた時、わたしは庭でガッツポーズしていた。

ハーブ類が伸びまくっているせいか、パトロール猫やたぬきが来なくなったのでさみしい。しかし何故か家の中に入っていることはあるようだ。夜中に天井の上からドタバタと音がして、どきりとさせられる。真っ暗な二階はリフォームの手をつけていないので、古い時代のままである。風通しのためにその二階の窓を開けっぱなしにしているからいろいろな動物が遊びに来ているのか。夜中に二階への階段を見上げると真っ暗で深淵に吸い込まれそうだ。築年不詳の建物なのである。もしあの音が心霊現象だったらどうかというと、霊でも妖怪でもこのわたしがとって食う。そんな図太い神経のひとになってしまった。

安浦の町内のある古い建物の薄暗い屋内(具体的には南薫造のアトリエ)のすりガラスに外の景色が映っていた。暗い部屋だったが雨戸に穴が開いていたので映像がすりガラスに映った。これがカメラオブスキュラかと思った。しばらくしてふとそのときのことを思い出して、自分で再現してみた。すると小さな箱のすりガラスに庭の風景が上下逆に映し出された。去っていく夏の記憶のような画像*。

その様子を見て、ある話を思い出した。人間は生まれてすぐの状態では、視界が上下逆に見えているらしい。しかし、しばらくすると上下をさらに逆に、つまり正しい(?)状態に脳が見たものを変換するようになるのだという。

その変換プログラムを実行する神経的、あるいは心的回路はどんどん太くなり、もはや自分の眼が本当は世界を上下反対に見ているなんて信じられない、という状態になってしまうというのである。本当の世界って本当はどうなんだろうと思わせる話である。


*写真の画像は上下を反転させてある。




9/06/2024

nakaban expo “木々のあいだの滞空時間”

 

松本の「本・中川」での展示。

2024.9/11 (水) - 2024.9/29 (日) 営業時間: 12:00~18:00 金・土~19:00

もうすぐです。お知らせが遅くなってしまった。
最近制作している鳥の巣箱と絵画など、など、の展示。

本・中川では過去に二つ絵本の原画展を開いていただいている。

2019年 nakaban × 植田真「とおいまちのこと・みなとまちから」
2023年 「トラタのりんご」

これら3冊はどれも最高の絵本であり、原画展も嬉しかったが、ずーっと苦楽を共にしてきた中川さんのとこなので、いつかは個展をさせてもらいたいと願い続けていて、ついに叶ってしまうというわけだ。

9月11日は本・中川にいますので、ぜひどうぞ。

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9/02/2024

2. Septembre

 

My Lonesome Fall

望雲さんにいくつか絵を追加させていただいた。気が向きましたら、ぜひどうぞ。

8/22/2024

22. Août

 


望雲さんが素敵に飾ってくださるはず。写真で伝わらない味わいあり。
ぜひ見に来ていただけたら。


8/17/2024

nakaban expo "hermit/age"



福岡の望雲で、久しぶりに展覧会。

nakaban expo "hermit/age"

立体 絵画 etc.

会期:2024年8月24日(土)-9月8日(日) ※期間中水曜休
時間:13時−19時 ※24日はお話会のため17時閉店
場所:望雲507号室 
※作家在廊:24(土).25(日)

ふと思い立ち、作りはじめた鳥の巣箱などを中心に、
あれもこれもと制作して楽しく発表したいと思います -nakaban-

nakaban(なかばん)
1974年広島県生まれ。画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。
主な著作に、絵本『ダーラナのひ』(偕成社)『ランベルマイユコーヒー店』(オクノ修 詩、ミシマ社)『ぼくとたいようのふね』(BL出版)など。

【期間中イベント】-at.507号室 ※要予約
8/24(土) nakaban お話会  
 「最近はこんなことを考えながら制作しています」
 時間:18:00〜 参加費:1300円(お茶菓子付)
ご予約・お問合せ: 望雲 092-733-1135


鳥の巣箱、撮影したものを吊しっぱなしにしていたら通行人が「かわいいねい」と言ってくれて自信をふかめている。

なんだかそのままなタイトルをつけてしまったトークイベント 「最近はこんなことを考えながら制作しています」がある。
最近の状況報告や、鳥の巣箱のこと、絵本の「ひとのなみだ」のことなども話すつもり。絵の実演もしたい。時間足りるかな。ぜひお越しいただけたら。

鳥の振る舞いとhermitという言葉が響いたので個展を記念するタイトルに選んだ。
hermitageになると庵という意味になる。

8/08/2024

絵本「ひとのなみだ」原画展 : フリッツ・アートセンター

8月10日より群馬、前橋のフリッツ・アートセンターにて、絵本「ひとのなみだ」原画展。

お近くの方、ぜひおでかけください。絵を見てください。

そして内田さんの非戦のことばを感じていただけたら嬉しいです。


会 期 ‖ 2024年8月10日(土) - 9月23日(月・祝)
会 場 ‖ フリッツ・アートセンター / ギャラリー
    〒371-0036 前橋市敷島町240-28
    Tel. 027-235-8989
    mail. info@theplace1985.com 
休館日 ‖ 火曜日
時 間 ‖ 11:00-18:00
入館料 ‖ 無料

8/06/2024

6. Août Field Studies (7)

 



留守をしていた間に蜜蜂が巣箱に入居していた。
8月にやってくるなんて。
羽音が心地良くてずっと聴いていられる。
今年はあきらめていたので嬉しい。



8/01/2024

1. Août


絵本の雑誌 MOE9月号にて、ジャン=ミッシェル・フォロン(現在東京のステーションギャラリーで展示中)について少しお話しさせていただいた。
あなたの一番好きな画家はと尋ねられると、フォロンさんですかね〜って言ってしまうことが多い。
10年以上も前に言ったそんなことをMOEの編集者さんが覚えてくれていて。
モランディも好きな画家だけど、このフォロンとモランディ、二人は交流があったようで、気になるところだ。