抽象画って見せ方むずかしい。
猫ちゃんがニャンニャンって感じでバンバン出来ちゃうもんね。
(たとえばyoutubeにはcat paintingの動画がいろいろあります)
で、私の絵が猫ちゃんニャンニャンとどう違うのか。風呂のカビとどうちがうのか。モロッコの民家の壁なんかタピエスよりカッコいいぞ。
選んで制作している分、どうしても負けるんだな。その負けてるという部分を観てもらってるのかもしれない。やれやれ。
だからしかめ面してコンポジションでアル!とかそういう態度は取れなくなって来たような。
なにか自分にとって素敵なのが出来た、という喜びはある。またそこに具体的な物が入って来て邪魔をして欲しく無い場合はあって、だから抽象画という概念があって良かった、とわかってるんだけど。でもそれに甘えてしまう事もあるというかね。(コンポジションでアル!by作家 問題の件)難しい。音楽はその辺、心配しなくていいから楽なんだよな。
先日観た伊勢克也さんの本でキクイムシの喰い痕を作品として提示したものがあった。それが良かった。それでいいのだ。伊勢さんはキクイムシの喰い痕にグッと来て、それを選んだ!ということだ。猫ちゃんがニャンニャンに勝とうとしなくてもいいのだとわかった瞬間。ちなみに私も横浜市営地下鉄の関内駅のプラスチックのベンチに生じたクラック(ひび割れ)模様を『ほーっ』と小一時間あまり眺めてしまい怪しまれたりしております。