7/31/2020

31.Juillet





鳩の美しさには以前から着目していたのだがいつも通り過ぎてしまう。


このまえ、鳩をアップルペンシルで描いてみたら上手く描けなくて散々だった。
それでもグリグリと苦し紛れに塗っていると、詩人のアーサー・ビナードさんが自転車でやってきて、ipadの画面を覗き込んで「鳩だねえ」と言った。
わたしは「鳩ですね」と言うしかなく…。

忙しいアーサーさんだけど街で時々お見かけすることがある。おいしそうな人参を持って歩いていたり誰も見向きもしない草薮の中の石碑の説明文を読んでいたりする。

アーサーさんがお話を書き、スズキ・コージさんが絵を描いた、「そもそもオリンピック」という新しい絵本が出た。最高なので、ぜひどうぞ。

7/28/2020

28. Juillet



Ma nuit seule

7/25/2020

25. Julliet



このころ風景の中で一番変わったのは、人々がみんなマスク姿になってしまったこと。
マスクってなんなんだろう。マスクについて考えている。

マスクやソーシャルディスタンスは思いもよらなかった場に突然出現した壁で、それはヴィルスの何百倍も脅威に育っていくのではないだろうか、というのがわたしの仮説。

壁は見えなくさせる。
その向こうの情景は察せないので、恐れと敵意が大きくなる。
表情を読み取ることができなかったり、隠れているものを恐れるのはひとの本能。
でも、歴史を学ぶとわかるのだが、恐れと敵意こそは不幸が最も好むものである。

壁はまた距離でもある。
壁があると、頑張ってよじ登るか、遠回りしなければいけない。

隔たりは記憶や想像、つまり心の中のはたらきによって克服できる、とされるかもしれない。けれどもそのようなはたらきの力の源泉は何だろう。
それは実際に対象に会い、触れるということである。
つまり手触りや声の振動、そこに居る事実を感じて心を震わせることである。

ひとの体験は一生続くなどと、おめでたい考えは持っていけない。
感動は食べ物のようなもので、常に食事のように供給され続けなければいけない。
(音楽のライブに行けない、と言って泣いているあなた、それはきっと正しい)

今は危機だ。
誰も気づかないうちにみえない「泉」が枯れはじめている。



7/23/2020

「工房イサド」の「夏草」展


本日より。

京都のnowakiで「工房イサド」の「夏草」と題された展覧会。
気鋭の作家さんに混ぜていただき、わたしもイサドの額にふちどられるべく版画を制作させていただいた。
「夏草」ってイサドの本田さんらしい野山をめぐる少年的なタイトル。
ひとつひとつ絵と対峙して額を制作しておられ、どれも特別な品になっているはず。是非どうぞ。 こちら 


工房イサド+版画・板絵展ー
「夏草」7/23(木祝)-8/10(月祝)
open:11-19時
close:28・29・4・5
*23・24・25日の入場を予約制とさせていただきます。
お名前/人数/当日連絡のつく電話番号をお知らせください。

工房イサドさんの額縁は、木の種類や古材など、
それぞれの材の持つ魅力を見立てて作られています。
今回は6人の画家に版画・板絵でご参加いただき、
実際に作品が入るものとしての魅力をご紹介したいと思います。

木工:工房イサド
版画:片桐水面・さかたきよこ・正一・タダジュン・nakaban
板絵:ユカワアツコ





7/22/2020

22. Juillet



このところすっかり植物栽培に夢中になってしまっている。
ただしお庭はないので鉢植え。
 
大きな声では言えないけれど50鉢はあるだろうか。 
土を触りまくりたい。植物の樹液でかぶれたりしたい(←変態)。 
そういうのってどこかこのころの消毒社会への無意識な恐怖心があると思う。バランスをとっているんだろうと。 
この前会った友人も畑が欲しい、と言っていた。
 
土の世界はいうことをすんなり聞いてくれるわけではなくて、予想外のことがたくさん起こる。しかしその驚きがなかなかにリアルな感触である。大事に育てていた果物がカラスに突かれて腐っていたり、そういうことが悔しさもあるけどなかなか面白い。
 
さて、いろいろ育ててみる中で元気のない鉢がある。研究のつもりでひっくり返すと、そういう鉢はたいてい、土の配合のミスで粘度系の要素が密集していて息苦しそう。そういう土にはパーライトとか籾殻を混ぜてみる。
 
また、苗木を買った時に入っている鉢にはスリット鉢というのがあって、緑色のゴシック尖塔のような不思議なデザインなのだけど側面に隙間が開いていて空気が出入りするせいかとても植物がよく育つ。なので普通のプラスチック鉢にも火で炙ったカッターで穴を開けてみたりもする。根っこの気持ちのことなんてあまり考えたことはなかった。(しかし土があまりふわふわだと根っこが張っていかない、など、難しいものである。)
 
最初は肥料とか、PHにこだわることが栽培には大事だと思っていたけれど、半分以上は呼吸へのこだわりであろうと思う。答えはゆっくりと植物の育ち具合として帰ってくる。でもすんなりとはいかない。

7/19/2020

BRUTUSの表紙


発売中のBRUTUS最新号の表紙絵を描かせていただいた。

ブルータス No. 920 最高の朝食を。

食べ物の絵は時々描かせていただいているけど嫌になるほど才能あるな、と苦笑してしまう。
「味覚」「嗅覚」「触覚」は感情移入しやすいというか、心にダイレクトタッチだから悩まずに無心に描ける。
鮭の色とロゴの色を合わせてくれたのが嬉しかった。
本屋さんなどでチェックしていただけましたら。

7/16/2020

16. Juillet



"O Sol"



久しぶりのおひさま。
こんなにありがたいとは思わなかった。

この絵は一年くらい決まらなかった絵で、塗り跡もでこぼこ。
今日、手前の明るい植物を描き足して一旦の完成ということに。

最近、たくさんの植物を育て始めたので日光をとても意識している。
陽に透かして見える葉っぱは美しい。

人にもこの光は必要だ。
外に出て100000 lxの光を浴びよう。



7/07/2020

7. Juillet


Le musée (ébauche)
Le musée (ébauche)

6/28/2020

風景の絵は果てしなく続く連作かも



caloでの展覧会の絵のエピソードを少しづつ店主の石川さんに送っている。
描きながら思ったことと、自分でその絵をあとから眺めて思ったこと、などいろいろと。


風景の絵って長い長い連作なので、ひとつの絵に描かれた場所は他のすべての絵の場所に繋がっている。
それは私が生きて描いている限り拡張されていく。
建物は陽に灼けて、木は育っていく。
一枚の絵を持っている人はずっと楽しめるかも。
行ったり来たりできるのだ。



6/17/2020

アダンソニアの包装紙





photo: Adansonia

福岡の糸島にある海辺のレストラン「アダンソニアAdansonia」のための包装紙。
la notte と il giornoの2種。

ところどころに2種共通の登場人物がちょこちょこ隠れていて、探したり楽しんでいただけたら。
これは店主の前田さんのアイデアなのである。

写真はイベントに出品されたランチボックスのようだが、お菓子の包みなどに今後使用されるのだと思う。
と書いていたら追加の写真が届いた。


Wow... おいしそ。
これはお菓子セットだね。
福岡の人は美味しいものを食べ過ぎだと思う。笑