nakaban: note
11/16/2024
美容室"upas"
北海道、札幌の北大植物園の隣にある建物の一室にちいさな美容室ができた。
それが桑原あずささんのお店upas(ウパと読む)。
光栄なことに、ロゴマークを担当させていただいた。
ゆっくりじっくりやりとりをさせていただき、できあがった横顔。
11/11/2024
11. Novembre
久々のblackbird books。
店内の一番奥まった場所に絵を飾っていただいた。
初日ということでお店へ。でも一日中、本を見続けてあっという間に時が経ってしまった。
この店の客は素敵だ。詩集を購入される方が多くて、わたしも大崎清香さんの詩集と写真集のdes oiseauxシリーズのうちの一冊を入手した。
この店の客は素敵だ。詩集を購入される方が多くて、わたしも大崎清香さんの詩集と写真集のdes oiseauxシリーズのうちの一冊を入手した。
みんな詩集ってどういう時に開くのかなあ、とぼんやり思ったが、店内に並ぶ素敵な写真集の数々をめくっていると、写真集を取り出して眺める時間に似てるのか、と思った。自分の願う目的や解決とは違う地点に接続する。
それに微細さの内にこその、知らなかった違いを知る。
(これこそは戦争の反対なのだ。ものの微細さへの扉の存在がわからなくなるから戦争の方に行くのだから)
詩集、写真集を揃えることに特に力を入れているように見えるblackbird books。絵を眺める時間もそういうものであってほしい。
わたしは絵を描くときは、「こういう〜がいいと思うんだ」とか「こういう世界に生きていきたい」という政治的な考えは自分の心中には確かにあるのだけど、それをストレートに表すことはしない。制作では意図を二重三重にパイ生地に包み込み、焼いてしまうような具合である。
そうして、わたしは画面上で余計なことをしないように、ただ絵の具のタッチに専念する。
不思議なことに、むしろそのようにして描いた方が、現地点のライブ感や思っていることが伝わるし、しかもより望ましい形でゆっくりと伝わる。
そう言い切ってしまうことは無理だけど、絵を見てくださる方々の反応をみているとやはりそのようである気がする。
そう言い切ってしまうことは無理だけど、絵を見てくださる方々の反応をみているとやはりそのようである気がする。
「それ」は簡単に言葉やグラフィックで表せるほど明確であってはいけなくて、そこを気をつけることで表現が指図となってしまったり、あるいは安易な誘惑のような表現から一歩引くことができる。だからこその、この絵という表現の面白さである。
11/08/2024
8. Novembre
「記憶の庭園学」
明日から大阪のblackbird booksで。
あれこれの庭園画を中心に。遊びに来てください。
あれこれの庭園画を中心に。遊びに来てください。
ほこりっぽい屋根裏部屋を一年かけてクリーニング。やっと制作作業ができるようになった。
床を掃除してもこの屋根裏部屋にはさらに屋根裏があり、そこから埃がどんどん落ちてくる。
夥しい量のごみ…ねずみの死骸から昭和初期の教科書まで出てきた。
ずっしり重い布袋が出てきてお金かな?と期待したが銃弾だったのでガッカリした。
古い壁には外が見える隙間もあり、土を練ってちまちま埋めた。
古い壁には外が見える隙間もあり、土を練ってちまちま埋めた。
まだスースーすきま風が吹いている。
11/01/2024
nakaban EXPO 「記憶の庭園学」
10/30/2024
OTTO × 仁詩 Hitoshi 西日本ツアー
10/24/2024
“meteorites”
11月1日から。(DMでは2日からとなっているがプレビューとして1日から。)
葉山のギャラリーカスパールの企画展に参加させていただくことになった。
今、絵を当地に送った。
今、絵を当地に送った。
わたしはこの一片の月が照らす数枚の風景を描いた。
この月は周りに配置する絵を照らす、というつもりだったけど白い壁にかけるとあんまり明るくない。梨みたいだ。
この月は周りに配置する絵を照らす、というつもりだったけど白い壁にかけるとあんまり明るくない。梨みたいだ。
10/21/2024
20. Octobre
急に冬の気配を漂わせ始めた富士山のふもとで、ハタオリマチフェスティバルのクロージングライブで森ゆにさんの演奏に参加。
ゆにさんの心踊る楽曲と歌。すべてに通底する深い静けさに驚きながら、あっという間に愉しき時は過ぎていった。
スタッフの皆さまもお客さまもあたたか。久しぶりの旧友にも会えて、ここに来ることができてとても良かった。
今年初めの、メインビジュアルの制作からこのライブのことまで、細やかなやり取りでひとつひとつ実現させてくださったのがBEEK DESIGNの土屋誠さん。本当にすごいひと。ありがとうございました。
富士山から降りてくるおいしい空気をたくさん吸って帰ろう。
10/19/2024
19. Octobre
出発前はいつも慌ただしく仕事をギリギリまで進め足りない幻燈予備品を買いまわり、
髪を切り盛大に失敗しサンドイッチを作りバスに飛び乗った。今東京でこれから甲府。
幻燈の装置Lightboxに鏡を使うのだが、たまに運搬時に割れていて(いくら保護しても何故か破損する)その予備が欲しいがまだ入手できていない。
それをちょっとここ新宿で探す。世界堂にも行きたい…。
広島から富士吉田に辿り着くまで段階がある。でもそういうのが良い。
小さな旅の二日間楽しもう。仕事関係待たせてしまってごめんなさい。
10/16/2024
「ハタオリマチニヒビクウタ」
お知らせ 10月20日 "ハタオリマチフェスティバル" クロージングライブ森ゆにさんのライブ「ハタオリマチニヒビクウタ」に幻燈で参加します。
会場は富士吉田の小学校の体育館。
詳しくはゆにさんのページのスケジュールをご覧ください。 ●
このアルバム「solitary」とてもいい。
めぐる季節に沿えて聴いていきたい作品集。
10/13/2024
絵本「夜空の切手」
「夜空の切手」安東 みきえ さく
新しい絵本ができた。
テキストを送っていただいて、はじめて読んだとき、絵が心に浮かびあがり、あとは描くだけなのだと思った。
でも数年かかってしまったのは、安東さんのテキストにあらわれていた暖かな死生観をわたしの内になじませる時間が必要だったから。
そうなのだ。また数年かかってしまった…。でも満足の仕上がり。
少年が天の上のおじいちゃん(姿はみえず)と邂逅する話。
でもしんみりした絵本ではない。
深淵さと暖かさが合わさった手触りの、不思議な安心感に包まれる感じ(ああ、語彙力がない)。
少年が天の上のおじいちゃん(姿はみえず)と邂逅する話。
でもしんみりした絵本ではない。
深淵さと暖かさが合わさった手触りの、不思議な安心感に包まれる感じ(ああ、語彙力がない)。
今知ってしまったのだけど、著者の安東さんは山梨の甲府のご出身とのこと。
このおはなしの舞台は、安東さんにとっての原風景の山梨の風景なのだろうか。
わたしは著者のこうした背景も知らずに絵を描いてしまったけど、やはりちゃんと文章から伝わってきたものがあって、これらの絵は山梨の風景のようになっているのだ。
あの空がひろい場所。風は百の草の香りを含んでいる。そして星星が近い。いいところだったな。
15日頃から書店に並ぶとのこと。読んでもらえると嬉しいな。
よろしくお願いします。
夜空の切手 ●
佼成出版社 刊
デザイン: 中嶋香織 編集: 櫻井友貴
デザイン: 中嶋香織 編集: 櫻井友貴
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