10/19/2025

19.Octobre




これは同じ絵なんだ。
カップをコレクションのように並べると面白いかな!
と盛り上がったが実際描いてみると全然面白くなかった。
ひと月悩んで塗りつぶした。

カップ一客だけ残った。さみしそう。

10/17/2025

17.Octobre



発売中の雑誌「illustration 248」の」描く人のスケッチブックという記事にひと見開き、スケッチブックが掲載されている。
スケッチ、iPadですることが増えてきてるけどやはりスケッチブックっていいなあ。
メイン特集のモノクローム特集も素敵だった。

公開中の映画「秒速5センチメートル」のパンフレットに扉イラスト掲載。
全体的に非常に凝りに凝った作りのパンフレット。デザインは大島依提亜さん。

岩崎書店から絵本「うちゅうじんになるみ」が発売。
星野智幸さんの文章による初めての絵本。
今までにないのでは?という野心的なストーリーですごい。
また改めて書かせていただきます。

9/27/2025

27.Septembre 

 




わたしの夏の終わりは、木、土、藁、火と灰、大量の石にまみれていた。
ふと気が緩んだ瞬間に大怪我とか大損害起こしそうなことがなんどもあった。気をつけなければ。
このころ蚊が必死にまとわりついてくる。生きる力がすごい。
ミツバチの巣箱を脅かすスズメバチを毎日十匹以上捕殺。
しかしこれは余計なことをしているような気もする。羽虫をついばむスズメバチもまた益虫であると聞く。
そのほかヘビとかアナグマにも会った。
アナグマは敷地内の排水溝に住んでいたのだが、嬉しくて何度も見に行ったせいで居なくなってしまった。

畑、何もやっていなかったので何か植えたい。
コルテン鋼板で囲って土ベッドを作ってみた。
ちょっとだけDonald Judd風の畑になった。

9/05/2025

"ひがたの舟"

 



ひがたの舟

作詞・作曲 齋藤キャメル
編曲 WATER WATER CAMEL


月と海がいつも私たちを

静かに見守ってる

ひがたの舟の上で私たちは

長い長い旅をしている


月と海の神秘の恵みが

私たちの身体に流れている

よか宵

漕ぎ出す

ひがたの舟を




イラスト・アニメーション:nakaban
コンポジット・CG Moving Image:仁田原 力
アートディレクション:対対/tuii
佐賀県白石町





8/22/2025

22. Août

 





久々の庭。
この葡萄の色、かなり良いと思いませんか?
これは単純に緑〜紫という色彩の配分バランスが良いということではなくて、
この葡萄が生きている時間感覚が色であらわれていることが良いのだ。

8/19/2025

19. Août

今年、広島駅が大幅にリニューアルされた。
駅のビルには新しい店舗が立ち並びキラキラしているが個人的には不満がある。
列車を見ながら何か食べたいのに、そういうロケーションがひとつとしてないのだ。

唯一その感じがあるのが、高架橋で駅ビル乗り入れを開始した路面電車とシチーベーカリーとの組み合わせである。
このような素敵なお店にはキオクレして這入れない、といいつつ既に5回くらいは行ったかも。



8/17/2025

17. Août

 


パリの路地裏を歩いているといい感じの木製のサッカーのゲーム台が捨てられていた。
こんなものが捨てられているってすごいな!と思ったが、ヨーロッパで暮らしておられた小川糸さんのエッセイによると、良かったらどーぞ持っていってください、という意味なのだそうだ。

椅子やテーブルも目撃した。欲しくて、日本への送料を本気で考えたこともあった。
わたしの絵の、野外なのに椅子やはしごが置いてあるのはこういうところから来ているのだろう。
しばらく散歩して戻ってくると小さなサッカーのスタジアムはもうなかった。

現在締め切り大幅遅れのお仕事にずっとかかっている。
制作の疲れは制作で癒すといった感じ。

8/07/2025

7. Août

 




古い絵に上書きした絵がある。
あらためて眺めてみるとあまり良くない。
何が良くないのか。それは元々の絵のマチエールである。
新たな絵とは関係がない「狙いの方向」の痕跡が邪魔で、その絵への没入を阻んでいる。
マチエールを思い切って剥がして描き加えていく。



8/03/2025

3. Août


東京の神保町へ。日本出版クラブで絵本「ひとのなみだ」への日本絵本賞をいただいた。
年間2000点近くも絵本が刊行されているのだと聞いた。
賞をいただいた4冊のうちの1冊が「ひとのなみだ」。とても光栄なことだ。

でも、この受賞は内田麟太郎さんの文章の力と戦後80年というこのタイミングのおかげに違いないから、わたしは調子に乗って浮かれないようにしなければ。
全体的に作家の方々はほわーっと受賞の実感を感じていない風で、むしろ出版社、関係者の方々がにこにこで嬉しそうで、ほっこりする情景だった。とにかく良かった。
文章をお書きになった内田さんと、童心社の方々と喜びを分かち合った。

翌日、東京都写真美術館のルイジ・ギッリ展。
とても好きで、影響を受けている写真家なのは間違いない、と言いたいところだが、写真集などを開くと途端に良さがわからなくなる。
本当にわたしはギッリが好きなのか。
なので確かめに行った。やはり現物のプリントは違った。
滲み出る黄色に裏打ちされたアイスグリーンは写真集でもじゅうぶんに美しいがやっぱり本物は別物。モランディのアトリエよりも惹かれる写真がいくつかあった。

写真家の素敵な言葉があったのでメモした。
「風景を初めて、そして最後に見るかのように見るとき、人は世界中のすべての風景に属しているという感覚を得る」

7/26/2025

26. Juillet




いつもどんなことを考えながら絵を描いているのかについて(大したことは考えていない)。

この二つの絵の状態はそれぞれの良さがある。
上の画像。その場所(パサージュ)にいる感じは出ているけど、飾る絵としては違う。
サボテンの鉢がある下の画像の方が現在の状態だが、お店の黒いフレームや青い看板の効果が薄れてしまった。
こういうふうに絵は描く時間より本当は眺める時間が大切なのだ、ろう。