12/01/2025

solo expo 「In Modest Blue」&「ハーロウ・メアから遠く離れて」


 
12月になった。
わたしは檸檬の木に袋を被せた。

19日からなんと名古屋の2ヶ所で展覧会を開いていただくことに。

ひとつは本屋さんの on reading 画集「In Modest Blue」(ELVIS PRESS)の刊行記念展。
ギャラリーには画集に収録された絵が展示販売される。
この画集については今年ずっと作業してきたし、思い入れがありすぎるのでまた書きたい。

そしてもうひとつはbabooshkaでの新作展。
「ハーロウ・メアから遠く離れて」
今めっちゃ描いてる。

これらの映えない絵の良さを自分でも研究してぐいぐい推していきたい。
制作はダウジングロッドを持って「簡素」でも「古色」でもないところを探しているような感じ。
この何年か、modestという言葉が思い浮かぶ。
これは表現の傾き加減のことで、わたし自身が奥ゆかしい〜とか謙虚な人間であるとゆうわけではないです。

研究発表のような二つの展覧会。どこかでお会いできたら嬉しいです。

ギャラリーの情報(場所 営業日時 最新など)はこちらへ >

11/26/2025

PAPIER LABO.からジグソーパズル

 



東京のPAPIER LABO.からなんと、ジグソーパズルが発売された。
はこがカワイイ。。

少なめのピースのパズルだが自分でも遊んでみたら、あれ、難しい? と楽しめた。
この絵は昨年、阿部海太郎さんと牧野植物園でコンサートをした時のポスターのために描いた"vegetation#1"。

PAPIER LABO.で販売中のほか、牧野植物園のショップでも販売される予定があるとのことで嬉しい。


11/21/2025

キセル nakaban LIVE (2026年1月17日)

 



キセルとのライブ再び。
前回のライブはキセルの二人のおかげで会場の雰囲気も最高で、美しい春の一日だった。
今回は真冬の公演。
わたしはライブペインティングetc.を投影する「幻燈」担当として演奏に参加。

来月12月の19日から名古屋のカレー屋さんbabooshkaで展示をさせていただくことになっており、その詳細は当方の遅筆でまだ間に合っておらず(ごめんなさい)、本日はその会場で行われるライブのお知らせでした。

チケットは明日11月22日から発売 問い合わせはbabooshkaのインスタグラムへ 
昼夜2回の公演予定。 → ⚫︎

10/24/2025

絵本「うちゅうじんになるみ」






ついに完成。
2023年の暮れに星野智幸さんと100年後えほんシリーズの一冊が作れるかも、と絵本編集者の筒井大介さんから連絡をいただいて、それから楽しみにしていて、送っていただいた最初のテキストを読んだとき、すごい絵本になりそう、と思いながらも、このテキストをどうやって絵本にしたらよいのかと途方に暮れた。わたしとわたしでないものの境界は、本当はないのではないか、すべてはひとつなのか。でもこの世界には多様な生物が活動していて、身振りと言語があり、文化がある。それはなぜなんだろう。そんな大きなテーマがありそうだ。でもこの絵本での星野さんの語りかたはとても無邪気で思わず笑ってしまう感じ。

やはり絵にすることがむずかしくて行き詰まっていたときに、星野さんから「ひとでなし」というその当時最新の小説を送っていただいた。知らなかった誰かの人生を早回しですべて見せられてしまったような体験をして、圧倒されてしまった。誰にでもなれて、何歳のそのひとにもなれなければ書けない作品。分厚いこの本を読み終えて、何か不思議な気持ちのまま絵本の絵のラフの仕上げに取り掛かった。
絵巻のように一気に駆けていく絵本になりそうだった。「だまされ屋さん」の絵を描いた時とはまた違う感じ。疾走感ばかりではいけないので、漫画のようなコマ割りのアクセントを入れた。絵に鉛筆の跡をのこしたり、ミスで擦れてしまった絵の具の跡をそのまま残したり、ノイズ感を出してみた。絵にも喋らせたかった。この絵本にはアリや梅、死骸、サラリーマン、猫、キノコなどの発するさまざまな言葉が交響している。絵の言葉もあるよ、ということをこっそり言いたかったのかも。だって絵本だから。

10/19/2025

19.Octobre




これは同じ絵なんだ。
カップをコレクションのように並べると面白いかな!
と盛り上がったが実際描いてみると全然面白くなかった。
ひと月悩んで塗りつぶした。

カップ一客だけ残った。さみしそう。

10/17/2025

17.Octobre



発売中の雑誌「illustration 248」の」描く人のスケッチブックという記事にひと見開き、スケッチブックが掲載されている。
スケッチ、iPadですることが増えてきてるけどやはりスケッチブックっていいなあ。
メイン特集のモノクローム特集も素敵だった。

公開中の映画「秒速5センチメートル」のパンフレットに扉イラスト掲載。
全体的に非常に凝りに凝った作りのパンフレット。デザインは大島依提亜さん。

岩崎書店から絵本「うちゅうじんになるみ」が発売。
星野智幸さんの文章による初めての絵本。
今までにないのでは?という野心的なストーリーですごい。
また改めて書かせていただきます。

9/27/2025

27.Septembre 

 




わたしの夏の終わりは、木、土、藁、火と灰、大量の石にまみれていた。
ふと気が緩んだ瞬間に大怪我とか大損害起こしそうなことがなんどもあった。気をつけなければ。
このころ蚊が必死にまとわりついてくる。生きる力がすごい。
ミツバチの巣箱を脅かすスズメバチを毎日十匹以上捕殺。
しかしこれは余計なことをしているような気もする。羽虫をついばむスズメバチもまた益虫であると聞く。
そのほかヘビとかアナグマにも会った。
アナグマは敷地内の排水溝に住んでいたのだが、嬉しくて何度も見に行ったせいで居なくなってしまった。

畑、何もやっていなかったので何か植えたい。
コルテン鋼板で囲って土ベッドを作ってみた。
ちょっとだけDonald Judd風の畑になった。

8/22/2025

22. Août

 





久々の庭。
この葡萄の色、かなり良いと思いませんか?
これは単純に緑〜紫という色彩の配分バランスが良いということではなくて、
この葡萄が生きている時間感覚が色であらわれていることが良いのだ。

8/19/2025

19. Août

今年、広島駅が大幅にリニューアルされた。
駅のビルには新しい店舗が立ち並びキラキラしているが個人的には不満がある。
列車を見ながら何か食べたいのに、そういうロケーションがひとつとしてないのだ。

唯一その感じがあるのが、高架橋で駅ビル乗り入れを開始した路面電車とシチーベーカリーとの組み合わせである。
このような素敵なお店にはキオクレして這入れない、といいつつ既に5回くらいは行ったかも。



8/17/2025

17. Août

 


パリの路地裏を歩いているといい感じの木製のサッカーのゲーム台が捨てられていた。
こんなものが捨てられているってすごいな!と思ったが、ヨーロッパで暮らしておられた小川糸さんのエッセイによると、良かったらどーぞ持っていってください、という意味なのだそうだ。

椅子やテーブルも目撃した。欲しくて、日本への送料を本気で考えたこともあった。
わたしの絵の、野外なのに椅子やはしごが置いてあるのはこういうところから来ているのだろう。
しばらく散歩して戻ってくると小さなサッカーのスタジアムはもうなかった。

現在締め切り大幅遅れのお仕事にずっとかかっている。
制作の疲れは制作で癒すといった感じ。