2019年7月11日木曜日

「ちいさいミシマ社」

ちいさいミシマ社 7/20 創刊

「ランベルマイユコーヒー店」はちいさいミシマ社の創刊タイトル。

ずっと作りたかったこの本を出版していただいたことと、「ちいさいミシマ社」の新しい試みがどのような波紋を投げかけるだろうという関心。

いち早く手元に届いた「ランベルマイユコーヒー店」は小ぶりながらインティメートで落ち着いた仕上がり。
例えるなら(例えさせてほしい)どこか海外の旅先でふらっと入った書店で見つけた本。
飾らないけど洒落ていて、本が好きなあの人へのお土産にもう一冊買ってしまうような、そしてそれを渡すときに、言外にいい本見つけたでしょ?と誇りたくなるような。
そういう感じの仕上がり。
ブックデザインの横須賀さんのおかげだ。ご期待。

2019年7月9日火曜日

りんご忍者






日本酒「りんご忍者」のラベル画を描かせていただいた。
デザインはFältの白石哲也さん。

輸送箱を開いた時点で漂う(しっかり密封してあるにも関わらず)りんごの薫り。
酵母が元気だ。りんごは使われていないそう。
滋賀県(甲賀市!)の森本酒造が造り、大阪の木下名酒店が販売。
気になる方はこちらをどうぞ。

2019年7月5日金曜日

5. july

先日の名古屋、バブーシュカの個展の会場で、展示した「夕日」という絵に小さな傷をみつけた。
おそらくわたしが慌てて堅牢に固まっていない油彩を包んで会場に送ったためだろう。
その絵は下げて貰おうかな、と思ったけど、せっかくの描いた絵なので、もし購入される方がいらっしゃったら修復します、と伝言をしてそのまま展示していただいた。
そうするとなんと、ありがたいことにその絵を買ってくださった方がいた。

今日、広島の仕事場で少しの緊張感とともにその絵を修復した。
ここにあるけど、もうその絵はその方のものであり、それだけでその絵は周りに転がっているあれやこれやの絵と違って見える。
言うなればちょっと余計に良いものに見えるというか。
きっとその絵はそのひとによって祝福されたのだと思う。

そして絵を描いたわたし個人は他の売れなくて戻ってきたあれこれの絵というのがまた、このころとても愛おしく感じ、祝福したくなる。(やり方はわからないけれど)

2019年7月3日水曜日

リスボン

ペソアと歩くリスボン 2012  from「旅するブックシェルフ」

リスボンでのスケッチの時間を思い起こしながら描いた油彩。
遠くにエストレーラ聖堂のドームが見えるからあの辺りか。ふむふむ、と今でもすぐに思い出せるのも街でスケッチすることのいいところ。その場所を記憶するには別にスケッチではなくても良くて、ギターを弾いたりハンバーガーをほうばったり、でもいいかもしれない。スマートフォンの写真じゃない方法で旅を記録する必要があるだろう。写真だったらローライのような二眼のカメラ。光子を心に焼き付ける。とても記憶に残ってくれる。現像代がとてもかかるけど。

スケッチは冊子「リスボアの小さなスケッチ帖」(2006トムズボックス)にまとまっている。
いま、誠光社、ON READING、ブックショップカスパールで少部数販売していただいている。ペソアが実際に使ったタイプライターも描いている。青一色の単色刷り。




2019年7月2日火曜日

2. july

梅雨らしい雨も少なかった6月の最後の日は大雨。
気まぐれで京都のちょっと北寄りの地下鉄駅で降りて、ご飯を食べて、ずぶ濡れになりながら寺町界隈を抜け、レティシア書房に向かう。ドアを開けると田頭由起さんによるうつわの展覧会がひらかれていた。異国への憧憬を育ててくれる文様もとても素敵なうつわたちだ。このレティシア書房の壁で(明日)3日から「ことばの生まれる景色」の展覧会が行われる。搬入には立ち会えないけれど、よろしくお願いしますという気持ちを伝えたかった。お店の本棚…好きな本がたくさんあったし探している本もみつけた。
店主の小西さんは本のことはもちろん、音楽も大にお好きな方だった。私も絵を描きながらのブリティッシュフォークが好きなんです、と伝えると飾ってあったバート・ヤンシュの「avocet」をかけてくださった。このレコードは素敵なアルバムで、本・中川さんでもかけてもらった思い出の一枚。たしかに本読む人に寄り添う音楽だなーと思う。小さな音で聴いてもいいし大きな音でも。
たとえばそんなふうに寄り添う本を作れたら。そういう存在に憧れるけれど、狙ってできてしまってはいけないような気もしていて、私はこれからも闇雲に行こう。などと考えながら寺町界隈を戻って、いつの間にか雨も止んでいて、京都の誠光社の「旅するブックシェルフ」の展示設営に取り掛かる。
堀部さんの誠光社で展示ができるなんてよく考えたら光栄だなと思う。
私にしてはおおきな45センチ角の板絵を壁いっぱいに。2012年頃のサーカスのような展覧会の再上演。
「インド夜想曲」「島とクジラと女を巡る断片」A.タブッキの作品を絵にしたものが二つもあって「贔屓」している感じがする。タブッキの好きだったペソアの「リスボン案内」もあるし。タブッキというよりポルトガル贔屓だったのかな。

辻山さんと堀部さんによる書き下ろしの解説もつき、長く居て楽しんでもらえる展示になったのではと思う。これらの絵はもうさすがに当分展示する機会もないと思うから、多くの人にみていただけますように。

限られた時間だったけれど、二つの本屋さんを巡って、本の世界を流れる川の流れのようなものにあてられて目眩がしてしまった。でもそれは心地良い目眩だった。
時が来たら自分もまた本を作りたいなあ。
そんな気持ちに発火させられてしまった京都だった。

そんなこんなで広島に帰ってきてしまったけれど「ことばの生まれる景色」のための二つの展覧会、どうぞよろしくお願いします。

「ことばの生まれる景色」レティシア書房
「nakabanの旅するブックシェルフ」誠光社




2019年6月27日木曜日

27. june

オクノさんのランベルマイユコーヒー店の絵本。
表紙のテストプリントを送っていただいたので、切り出してオビも巻いてみた。
写真も撮ってピンぼけ。
こんなことするなんて嬉しいんだな、自分、と思う。
本文の色校正につき、ミシマ社編集の星野さん、デザイナーの横須賀さんと意見交換した。
僕の伝え方が「今日が始まる感の空!」「コーヒが美味しそうに!」など万事その調子で苦労させてしまう。
でも、きっときれいに刷って頂けると思う(願)。

2019年6月26日水曜日

「旅するブックシェルフ」と「ことばの生まれる景色」

ケネス ブラウワー の「宇宙船とカヌー」「旅するブックシェルフ」より

もうすぐ京都の二箇所の書店で展覧会がはじまる。
一つはレティシア書房での「ことばの生まれる景色」原画展。
青い本「ことばの生まれる景色」が出版され、すぐに反応してくれたのが大阪のブラックバードブックスと、こちらのレティシア書房だった。展覧会が実現して嬉しい。
全国をめぐりめぐって、京都では初めての展示。
7月3日(水)〜14(日)。

また 誠光社では「旅するブックシェルフ」の絵を展示。7月1日(月)〜15(月)。
「旅するブックシェルフ」はもう6年以上前に全国の書店を巡った作品群。
久しぶりの展示にあたり僅かな加筆と修復を行った。
今展のためにTitleの辻山さん&誠光社の堀部さんによる書き下ろしテキストも掲示されるというから楽しみ。

この「旅するブックシェルフ」は辻山良雄さんと初めて制作した展覧会。
絵を描く自分にとっての展覧会は主張の場。しかしこの展示は自分にとって初めて提案することの大切さを教えてくれた展示だった。

この二ヶ所の展示は、そのようないわば親子の関係なので、二つを見比べていただけたら嬉しい。
絵と本を巡る京都散歩をぜひどうぞ。





2019年6月25日火曜日

25. june


Umitaro ABE "Moments musicaux - Thème" from Umitaro ABE on Vimeo.

久々に阿部海太郎のMoments Musicauxを。粒だった陽光の美しさ。
曲のタイトルは複数形なので、啓示の浮かぶ時は点ではなく継続するもの。
絵を描くときもアイデア的に調子のいい時はあるけれど、本当の啓示の時ってどんなだろうか。くるってしまうかどうかの狭間なのだろうか。(インターネットなんてものをやめてしまわない限りもうそんな経験を得る目はないと思ってる。)
アドルノの書『楽興の時』ももちろん気になっているけれど未読。
ところで、ポストカードを机に投げ出す瞬間、空気の抵抗でふわっと浮く一瞬があり、なので物音がしない。すごいことだ。

2019年6月21日金曜日

21. june







名古屋、バブーシュカでの展覧会「よい眺め」も会期終了まであと僅か(24日まで)。
そんな中、あたらしい絵を3点追加。

同時開催のon readingでの「ことばの生まれる景色」と合わせてどうぞ。


2019年6月19日水曜日

19. june



京都、nowakiさんより。
いいよね。

2019年6月16日日曜日

16. june



昨日の会場は富山、魚津の旧小学校にて。
たくさんの人が関わった、とても大掛かりな一夜限りのレストラン。
ライブドローイングで「アヒルストア」齋藤シェフと「レヴォ」谷口シェフの料理の説明と演出を担当。
レストランの人になったような気分でどんどん描いていった。
音楽は阿部海太郎の新作。
幸せなテーブルの風景を見ながらのドローイングの時間。


2019年6月14日金曜日

「だまされ屋さん」連載開始


星野智幸さんの小説「だまされ屋さん」がいよいよ始まった。
登場人物がそれぞれ少し普通からはみ出ていて魅力的。だから描くのが楽しい。
わたしのいる広島で配られる読売新聞ではカットがモノクロ印刷と聞いていたのだけど、たまにカラー印刷のものもあるようだ。



2019年6月12日水曜日

「ランベルマイユコーヒー店」

新刊のお知らせ。

「ランベルマイユコーヒー店」
オクノ修: 詩 nakaban: 絵
2019年7月:ちいさいミシマ社

シンガーソングライターのオクノ修さんの名曲「ランベルマイユコーヒー店」。
はじめてこの歌を聴いたのはもう何年も前。
その時からずっと頭の片隅でこの素敵な歌を絵本にしたい、という願いがくすぶり続けていた。
それが、このたびいろいろな巡りあわせも重なってかたちに。
こうしてお知らせ出来ることが夢みたいでとても嬉しい。

本書のデザインは、オクノさん(と私)が深く信頼する横須賀拓さん。
ランベルマイユコーヒー店とオクノ修さんについて、横須賀さんと私のコメントが出版社のミシマ社のウェブサイトに。
オクノさんのことを思うと、自分の来し方を思い起こさせるのかな。
横須賀さんと私の書いたことには重なるところがあった。ぜひご一読いただけたら。

2019年6月11日火曜日

11. june

たとえば、横糸は自分で用意出来るけど縦糸は自分以外のだれかであり何かであり。
わたしたちは意味に囚われて不自由というけれど、まだ誰も知らない意味を編むことができる存在でもある。
ならばすることはただ一つで、うつくしいタペストリーを編みたいと思う。

もちろんこれは自分を鼓舞するために書いている。
長い外出でものめずらしい風に歩き回ってよくもまあこんなに、といろんなことがあって、半ば茫然としてしまっているから。

2019年6月8日土曜日

絵本「とおいまちのこと」「みなとまちから」のこと

at URESICA


2014年 展覧会「夜明けまでにはまだ時間がある」 at URESICA

2017年 展覧会「3 years after, 2 windows」 at URESICA
      作品集「Dawn is still an hour away」刊行

2018年 展覧会「夜明けまでにはまだ時間がある」 at 本・中川

2019年   絵本「とおいまちのこと」「みなとまちから」刊行

      展覧会「ふたつの絵本の原画展」 at URESICA

*
とうとう絵本ができあがってしまった。
今、できたてほやほやが全国の本屋さんに並んでいる。
中には二冊を美しいスリーブでに納めたセットも。
URESICAでは原画展が。

*

絵本作家は文章と絵を書き、描く。
このふたつの絵本は、植田さんと私が二人の絵本作家として、お互いに文章と絵を交差させて担当してつくった。
絵本のストーリーはそれぞれが独立していて、一冊で完結している。
でも二冊を並べるとどこかが繋がっていて、うっすらとではあるが読後感のうちに大きな風景画のような像を結ぶ。
そして、その風景画はその読むひとの想像力に呼応して毎日その姿を変える。
そんな絵本の「外」をも描いた作品をつくりたかった。
何より水彩の美しさを楽しめる画集としても楽しんでいただけると思う。

尊敬する植田さんとのコラボレーション、そしてそれぞれの絵に向かっている時間。二人展やお互いの個展でのささやかな祝祭としてのライブ上演。
絵本のことは、はじめの頃の2014年にその着想がすでに生まれていたので、5年という時ががかかってしまったことになる。けれど、そのどの時間が欠けても実現していなかったのだと思う。
佼成出版社の櫻井友貴さんという編集者に出会えたことも大きい。彼女がここまでねばり強く引っ張ってくれたのだ。
そして装丁を引き受け、完璧な美しさに仕上げてくださった名久井直子さん。
展覧会のたびに足を運び絵を楽しんでくださったみなさん。
もちろんここまではじめから一貫してチャレンジの機会を与えてくださったURESICAの二人。
山より高く、海より深い感謝の気持ちを記します。

今はとにかくみんなに絵本を手にとってページをめくって欲しいと思う。

nakaban




「だまされ屋さん」

6月10日から小説家の星野智幸さんの読売新聞の連載小説「だまされ屋さん」の絵を担当させていただく。

絵。どのように描くのか数ヶ月ほど研究していて、答えを見つけた。
今とても描くのが楽しい。
東京は夕刊(絵はカラー)で地方は朝刊(絵はモノクロ)のことが多いのだとか。

以前、星野さんの作品「呪文」や「夜は終わらない」を読んだことがある。読み始めると引き込まれてしまって、もうページをめくるのが止まらない。
読書から現実に戻ってきたときに、現実のほうが塗りかえられてしまったかのような軽い目眩をおぼえる。その感覚は唯一無二。(星野さんの作品、たくさんあるのでちょっとずつ読もう)

新聞連載は少しづつ進むのでお読みの方は、早く次を!って思われるかと。
読売新聞をお取りの方はぜひ楽しんでいただけたら。

*朝刊の地域は11日から。

2019年6月6日木曜日

ふたつの絵本の原画展

今日から。東京、西荻窪「URESICA」で。

2019年6月4日火曜日

4. june「旅程」


眠る水「よい眺め」展から

あっという間に6月。きょうから私にとってはイベントの旅。
どこかの町でお目にかかれましたら。

4日【広島】 READANDEAT 「ことばの生まれる景色」原画展 
        Title 辻山さん × nakabanトーク

5日【名古屋】 babooshkaの個展「よい眺め」初日 

       ON READINGで 「ことばの生まれる景色」原画展 
        Title 辻山良雄さん × ON READING黒田杏子さん × nakabanトーク

6日 【東京】 URESICAの植田さんとの二人展「ふたつの絵本の原画展」初日 
8日 URESICAにて ライブイベント 植田さんの音楽と

9日 【奈良】『たそがれ』at sonihouse
10日 【京都】『MONKEY』at Bonjour!現代文明

翻訳家・柴田元幸のRead by body in 近畿
柴田元幸+ランテルナムジカ。






2019年6月2日日曜日

2. june

名古屋のbabooshkaに絵を発送。

今回、あまり点数は無いかもだけど、頑張った。
何か仕上がりがいつもと違う。
よし出来た!という確信をともなう絵がひとつも無いのだ。
これはどういうことなのか。今までなん十回も個展をやっているというのに…。
ひとつ言えるのは、わたしは今、霧で包まれているということだ。
絵でしかあらわせない願いのかたちがあるのではないかとそんなことばかりを考えていて、それはこれからずっと自分についてまわることなのだろうけれど、そんなものは当たり前だけど答えが出るものではない。
だからこのころは考えて浮かんだそういった霧のような気持ちにずっとまわりが包まれている。それをどうしようもないので、一群の絵に込め(ようとし)たつもりだ。
そんなことをこうして書くのは野暮なことだろう。でもどうしてか今自分は重要な分かれ道にいるような気がして書いておきたくなった。何かが怖いってことなのか。霧の中で。

もう今後書かないと思うけどまた似たようなことを書いてたらごめんなさい。(と、いうかこのブログってなんなんだろう?)

自分で自分の展覧会、いつになく楽しみにしている。
個展を開かせてもらって、絵を買ってくださることもいつも嬉しいことだけれど、本当は来て観てくれるだけで、それだけでもう充分に絵を展示していただくという甲斐があることなのだ。だからわたしの個展にはいつでも気楽に来ていただけたら。

展示は5日から。カレーの美味しいbabooshkaで。
ささやかな誰かへの贈り物になりますように。

2019年5月31日金曜日

31.may


わ。楽しみにしていた絵本が届いた。
写真の文字がすべて物語ってくれている。
この二冊の絵本もまた思い入れが大きく、改めてじっくり書きたいと思う。
今はとにかくみなさまに手にとっていただきたい。
6日から本書の原画展を予定しているURESICAでは本日から先行発売(なんと!)。

2019年5月30日木曜日

「ことばの生まれる景色」の旅は続く。

青い本「ことばの生まれる景色」の旅は続く。

原画展が東西二箇所の"read"が着く名をもつ本屋さんで。
6月1日から広島 READAN DEATにて。
6月5日から名古屋 ON READINGにて。
それぞれにセレクトした絵をナナロク社が用意してくださった。

6月4日(火) READAN DEATでは私と辻山良雄さんとのトークあり。

READAN DEATに行って店主・清政さんと話すとたまに言っておられることがあり。
以前、広島パルコ内にあった良い書店だったLIBROが閉店したので、文化的危機を感じて、それがREADAN DEATというこの書店を立ち上げる契機になったということ。
そしてそのLIBRO広島店にいたのが辻山さん。
その二人が揃うので辻山さんにはそんな話も聞いてみたい。もちろん青い本の話もたっぷりと。

翌6月5日(水)は名古屋へ。

ON READINGにて私、辻山さん、そしてON READINGの黒田杏子さんと。こちらも本屋さんどうし、話が弾みそう。どんな話が聞けるのか楽しみ。

そして名古屋では、ON READINGとともに名古屋のカルチャーを担う素晴らしいカレー屋さんの「バブーシュカ」で個展を同時開催させていただくことに。

「よい眺め」というタイトルをつけた個展で、いま最後の力を注いでいる。

トーク、両会場どちらも受付中。

2019年5月27日月曜日

三田村亮さんの写真から


柴田元幸とlanternamuzica live at キチム 4/21

三田村亮さんの写真から。
どうしたらこんなに美しい写真を撮ることができるんだろう。
リンク先の彼の写真集ページをご覧ください。
そのクオリティに僕はいつも震えてしまう。

柴田さんとランテルナムジカのライブが来たる6/9(奈良) 6/10(京都)と。
ぜひどうぞ  

6月はイベントが沢山。
こちらもぜひご覧いただけたら。

26.may


どこかの海辺の町。

2019年5月25日土曜日

25.may



空中街区
朝の9時

ビルに反射する光と音
からすが狙う新鮮なごみ
切れた糸電話
ガランとした空室 
誰も読まない番地のプレート
どーん どーん 
遠くで空砲が鳴る



さあ、これに絵を描くんだと板を仕事場に運びこむ。
大きな絵に最初に線をひく時は、禁をやぶるような気持ちになる。
慣れていないから。
どこかに飛び降りていくような。楽しい?
何かのスイッチが入る。
間違えたところには×印を。
これは明日の自分への指示。

2019年5月19日日曜日

物言いたげな nature morte







君たちは待ってくれてたのかい?
部屋のかたすみで なにか物言いたげに。


*

あちこちからかき集めて描いた。オブジェやフルーツたち。
過去の作品からとりまぜて…とのオーダーだったけれどやっぱり現在のタッチが好きなので。
全10点の新作。


六九クラフトストリート Vol.7
「すぐそばの工芸・考」

2019年 5月24日(金)・25日(土)・26日(日)
11:00〜18:00(26日のみ 〜17:00)
長野県松本市大手2丁目 六九通り



2019年5月18日土曜日

ブックショップカスパール



今日からブックショップカスパール(神奈川県葉山)で「ことばの生まれる景色」原画展。〜29日まで。

恒例のオリジナルスタンプも設置していただいた。
大テーブルではナナロク社のフェアも。



行けない僕に写真を送ってくださった。
すごく素敵なところだ。
キーウェストの街を思い出す。

ああ行きたい。

お店のマークは山口洋佑さんだ。


2019年5月17日金曜日

17.may




枝ブロッコリー in the ボデガグラス。

印象からブロッコリーの時間に入ってゆく。
植物というものは全て天に向けられたアンテナなのだ。
ゆえに機能美を備えているようにみえる。
しかし絵に描くときはそんな自然の魅力に引っ張られすぎないこと。
ロマネスク美術が僕にそれを教えてくれた。

2019年5月16日木曜日

16.may

旅の杖

旅には危険がつきもの
だからしっかりとした杖が欠かせない
それは次のような杖でなくてはいけない
まず芯をくりぬいた「にわとこ」の枝であること
先端の大地に触れる部分を鉄の片で封ずること
もう一方の端から入れるのは
二つの子狼の眼
犬の舌と心臓
三匹のみどり蜥蜴
三羽の燕の心臓
七葉の摘まれたくまつづら
聖ジャンの日の前日にやつがしらの巣の中で見つけた小石
仕上げにつげの木で彫った林檎で穴を塞いで

さあ出発

(フランス・Lozère)

2019年5月13日月曜日

13.may

ヴィンテージの額を修理して使うことがある。
板を切り、ガラスorアクリルを業者に注文し、金具をとめる。
塗装が損傷しているのものはすべて薬品で剥がしたり、金の絵の具を塗る(ニュートンのルネッサンスゴールドが好み)。
オーバルの額はどうしたらいいのかわからない。
造るの大変だろうなあ…

2019年5月12日日曜日

12.may

スプーンを投げるように音符を投げる

ピアノとチェロ。その放物線と消失点に想いを馳せる音楽。
とても素敵な時間だった。

2019年5月11日土曜日

なかた美術館で throwing a spoon (本日!)


今日は広島県・尾道市のなかた美術館でthrowing a spoonのコンサート。

Throwing a Spoon

are

【ピアノ】トウヤマタケオ
【チェロ】徳澤青弦

素晴らしい彼らの室内楽を聴きに行くだけだったのが、話が転がり、ほんの寸刻、お二人と対談させていただくことになった。
新作のジャケットの版画の事など話せたら。

まだ当日チケットもあるようなので、尾道にいらっしゃる方、いかがだろうか?

19:00~20:30
(開場18:30)チケット3,500円
(展覧会もご覧いただけます)

2019年5月9日木曜日

たくさんのお知らせ

備忘録を兼ねてお知らせを兼ねて。

どれも大事なことでちゃんと個別に書いていきたいけれど、とりあえず。
お近くにいらっしゃる方、もしよろしければ。

****

5月18日(土)-29日(水)
原画展「ことばの生まれる景色」
BOOKSHOP Kaspar (神奈川 葉山)

5月24.25.26日 出品松本69クラフトストリート」(長野県松本市)

6月1(土)-15(土) 原画展「ことばの生まれる景色」READAN DEAT (広島)
辻山良雄さんとトーク 6月4日(火)

6月5日(水)-24日(月)  (名古屋)
個展「よい眺め」バブーシュカ カレーアンドカフェ
原画展「ことばの生まれる景色」on reading
辻山良雄さんと黒田杏子さん(ON READING)とトーク 6月5日(水)

6月6日(木)- 6月17日(月)nakaban+植田真
二人展・原画展「とおいまちのこと・みなとまちから ふたつの絵本の原画展」
URESICA(東京 西荻窪)
植田真さんと Live 6月8日(土)



翻訳家・柴田元幸のRead by body in 近畿

LIVE

6月9日 (日)
柴田元幸&ランテルナムジカ「たそがれ」
sonihouse  (奈良)

6月10日 (月)
柴田元幸&ランテルナムジカ『MONKEY』
Bonjour!現代文明 (京都)

チケットお申し込みはignition galleryへ




以上!


2019年5月6日月曜日

6. may


途中でやめていた絵。しかしまた途中でやめる…
という風に描きかけの絵が多すぎる。
こんな町でぼんやり波の音を聴いていたい。
と、口ではいうが僕は仕事してしまうだろう。

2019年5月4日土曜日

4. may




広島の橋の上から。


2019年5月1日水曜日

1.may

野草社の淺野さんより「五月の風」を送っていただいた。
予想以上の厚みに驚く。

風に吹かれ、陽の光を浴びて、明るい。
だからこそ不思議なあの切なさを感じずにはいられない詩集だ。

でも、山尾三省さんの詩集なのに真っ先に若松英輔さんの解説を読んでしまう。
若松さんの書かれるものはきっと単なる解説ではなくて、特別なものになっているに違いないからだ。
解説では、絵のための原稿読みのとき、通り過ぎるように読んでしまっていた一つの詩が採り上げられていた。
それは「いってらっしゃーい」という詩。
なんて深い読みなんだろう。すごかった。



なにか考え事をしている時、三省さんの詩を読むと、よい言葉が心に当たりヒントを与えられることが少なくない。その先は結局じぶんで考えなくてはいけないのだけれど、それをそっと促してくれるような。

僕が今好きだなと思うのは、本書に収められた「キャベツの時」という詩。
親しみやすく、わかりやすい、畑のキャベツの「巻き締まる時間」に思いを馳せる詩だ。
これはとても大切な詩になりそうだ。
大人の時、子どもの時、虫の時、キャベツの時、ボールペンの時、コーヒーの時。いろいろな時があるということを忘れてしまうと、なんだか心が干からびてしまう。
悩みという程のではないけれど、自分は視野ならぬ「時野」が狭まっているなあと、ちょうどそういうふうなことを考えていたものだから。

2019年4月28日日曜日

絵本の制作

絵本のための絵を描いている。

十数枚の絵を同時に並べて描く絵本の原画。
並べてみて、最も進んでいない、もしくは現状が気に入らない絵が出てくる。
それが現時点で最も重要な仕事の糸口となる。
正直、気が進まないのだが、その絵に手を触れなければならない。
ただ、手を触れさえすればいいのだが…

そしてその周回遅れの一枚がいつのまにか最も好きな絵になっているように描きかえてゆく。

その繰り返し。

2019年4月27日土曜日

“スヰヘイさん”のショップカード

富山の古道具屋さん「スヰヘイ」のショップカードのための絵を描かせていただいた。
焼きしめたビスケットのようでもあるし、真鍮のラッパのようでもあるし、年月を経た紙のようでもある。
よい感じのアメ色の夢。
そのような演出を含めたデザインは山本あゆみさん。


金沢の白鷺美術の「スヰヘイ」展の会場で店主さんとお会いしたので、じつはお店には未だおうかがいしたことがない。いつかの楽しみな予定として大切にしている。

2019年4月23日火曜日

23.apr

山尾三省のアンソロジーのタイトルは「五月の風」。

その刊行予告が出版社のサイトに掲載されている。
光栄にもふたたび絵を描かせていただいた。
「火を焚きなさい」の続編だということで、今回も風のかたちをロマネスク的解釈で。
出来上がったら二冊を並べてみたい。
この本と共に過ごす五月が楽しみ。

五月の風 山尾三省の詩のことば



2019年4月22日月曜日

22.apr

ライブツアーのとき、僕は丘にさしかかった道を登っているような気持ちになる。
いつ丘のいただきが見えてくるのかわからない。
ごろごろと画材と機材の入ったトランクを牽いていく。
でもその旅が進んで行くと、だんだんと向こうの景色が見えてくる。
見たことのなかった景色がひらけはじめる。
立ち止まると、それをなんだか信じられないような気持ちで眺める。

今は帰り道だからまだ終わっていない。
つまり、まだ丘から降りてきてはいない。
薄まったとはいえ「丘の上のとくべつな空気」を吸いながら僕はまだ浮かれてしまっている。
友人たちと別れを惜しみ、次回のための小さないたずらを仕掛け、土地毎に日毎に少しづつ違う空の色を確かめ、帰りの切符を買う。
ほんとうに丘のふもとに降りてくるのは、いつもの仕事に戻ったときだ。


2019年4月19日金曜日

19,apr

東京に到着。
今日から3日間のツアー。
東京、仙台、そして盛岡。

ここ最近、ある仮説を持っている。
表現はそこにいる全員と作られるのではないかということ。
これは比喩とか、表現者としての謙譲とか、来てくれるお客さんを褒めようとか、そういう話ではない。
舞台の上でパフォーマンスをする側と同じくらい、いや、それ以上にその客席にやってきて、聞いたり観たりする人の力は強い。トークイベントのときにもそれを感じた。
それは毎回違った時間になり、ほんとうに誰にとっても未知の磁場が生まれる。
失敗もある。だかそれが、その未知の何かと比べてなんだというのだろう。

ひとりで仕事をしているときとのおおきな違いだ。

2019年4月9日火曜日

9.apr



ライブ・ドローイングのためのライトボックス。
天気も良かったので川岸に運んでサンドペーパーをかけた。

中身ががらんどうで、一枚鏡が入るけれどそれ以外はなにも仕掛けが無い。


2019年4月7日日曜日

Throwing a Spoon / Bored to death



徳澤青弦(チェロ)とトウヤマタケオ(ピアノ)のデュオ "Throwing a Spoon"。

2nd album.

ジャケットに起用していただいた。版画。

Bored to death = 退屈で死にそう。

その名をつけられた曲を聴くと、見事にそんな感じが表現されていて面白い。
野原の上で、ビルの屋上で。眩しげに、ただ銀色の雲を眺めている。
そういう無のような時間こそ、いつかやってくる命の終幕の瞬間に思い出すのだろう。
6曲の短いアルバム。
曲どうしは互いに響き合う。
今の季節にぴったり。

cote006 Throwing a Spoon / Bored to death
1.Rondeau
2.Epitaph
3.Arp
4.Bored to death
5.Pew, Mew, Drink, Brink
6.Quartet


2019年4月4日木曜日

20日。火星の庭にて。



今日、コーヒを飲みながらコーヒーをお皿にとってコーヒーだけを画材に絵を描いた。
水彩絵の具とは違う色のエッジがあらわれる。その性質の違いに感動した。

それはそうと。
仙台に行くのが楽しみ。
火星の庭」に降り立つのはいつぶりだろう。
多分「旅するブックシェルフ」の展示のとき、辻山良雄さんとトークをした時以来だ。
あのとき、まだ辻山さんはまだリブロにいらっしゃって、夜におさけを飲んでいたらお店を始める計画を打ちあげられた。
それが今のTitleのことだったのだ。

そして今度は、Titleの辻山さんと作った本「ことばの生まれる景色」の原画を展示していただくことになった。
レイ・ブラッドベリの本の絵も描いておけばよかっただろうか。
けれど庭主の前野さんにブラッドベリの「火星年代記」とはあまり関係ないって言われたかも。

「火星の庭」にはトウヤマタケオさんと行ったこともある。
多分ランテルナムジカが「アラバキロックフェスティバル」に出たときだ。
ロックフェスティバル…。ランテルナムジカはロックなのでよろこんで出演した。

火星の庭でじっくり本を楽しんで、そのとき、ピアノもあるし、いつか火星の庭でライブが出来たらいいねーと話していた。
それがついに実現してしまう。
ランテルナムジカの今をたっぷり楽しんでもらえるプログラムにしたい。

展覧会は18日から。→ 〜5/6(月)そしてライブは20日

「ランテルナムジカ」と「ことばの生まれる景色」
企画:ignition gallery +火星の庭 協力:ナナロク社
センス素晴らしフライヤーのデザイン:横山雄。
ライブお問い合わせ ご予約はこちら。
あるいは下記のメールで。

日程:2019年4月20日(土)
開場:19時 開演:19時30分
料金:3500円+1ドリンクオーダー
出演:ランテルナムジカ(トウヤマタケオ&nakaban)
定員:40名さま
予約:book cafe 火星の庭 
kasei★cafe.email.ne.jp(★を@に変えて)
イベント名『Lanternamuzica』リリースライブ、お名前、ご連絡先、ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。

2019年4月3日水曜日

3.apr

お知らせを二つ。


*1

今日から大阪のblackbird booksで「ことばの生まれる景色」原画展

コミックからソール・ライターの写真集まで、小さい空間ながらも濃密で何時間でも居られるとても素敵な本屋。詩を静かに応援している熱い本屋。
グリーンもあったりマシンで淹れるコーヒーも飲めたりと洒落ている。

本展示のためのお店のデザイン・スタンプも出来ている筈なので青い本の旅のスタンプ巡礼はいかがだろうか。
16日は本書をめぐるトークイベント「絵と文で本を旅する四十景 〜本屋の店主対談・大阪編〜」が。
関西の方、ぜひどうぞ。
辻山良雄(Title店主)×吉川祥一郎(blackbird books店主)

4/16(火)19:00~20:30
参加費:1500円 定員:25名様
ご予約はblackbird books店頭、お電話(06-7173-9286)、メール(info@blackbirdbooks)にて承ります。




*2

1日発売の雑誌 Pen vol.472 にて絵本をいくつか紹介いただいた。
比較的硬派な絵本が多く取り上げられていて、さすがはPen。

自作では賢治の「フランドン農学校の豚」が大きく取り上げられていて嬉しい。
この作品は完読するのがいろんな意味で大変だけど、ぜひ多くの人に読んでほしいし書棚にストックしてほしい本だ。自分で言うのもなんだけど。
ぜひ書店でどうぞ。「泣ける絵本。」特集。