10/16/2024

「ハタオリマチニヒビクウタ」



お知らせ 10月20日 "ハタオリマチフェスティバル" クロージングライブ

森ゆにさんのライブ「ハタオリマチニヒビクウタ」に幻燈で参加します。
会場は富士吉田の小学校の体育館。

詳しくはゆにさんのページのスケジュールをご覧ください。 

このアルバム「solitary」とてもいい。
めぐる季節に沿えて聴いていきたい作品集。

10/13/2024

絵本「夜空の切手」

 



「夜空の切手」安東 みきえ さく

新しい絵本ができた。

テキストを送っていただいて、はじめて読んだとき、絵が心に浮かびあがり、あとは描くだけなのだと思った。
でも数年かかってしまったのは、安東さんのテキストにあらわれていた暖かな死生観をわたしの内になじませる時間が必要だったから。
そうなのだ。また数年かかってしまった…。でも満足の仕上がり。

少年が天の上のおじいちゃん(姿はみえず)と邂逅する話。
でもしんみりした絵本ではない。
深淵さと暖かさが合わさった手触りの、不思議な安心感に包まれる感じ(ああ、語彙力がない)。

今知ってしまったのだけど、著者の安東さんは山梨の甲府のご出身とのこと。
このおはなしの舞台は、安東さんにとっての原風景の山梨の風景なのだろうか。

わたしは著者のこうした背景も知らずに絵を描いてしまったけど、やはりちゃんと文章から伝わってきたものがあって、これらの絵は山梨の風景のようになっているのだ。
あの空がひろい場所。風は百の草の香りを含んでいる。そして星星が近い。いいところだったな。

15日頃から書店に並ぶとのこと。読んでもらえると嬉しいな。
よろしくお願いします。

夜空の切手 
佼成出版社 刊  
デザイン: 中嶋香織  編集: 櫻井友貴 



10/10/2024

「木々のあいだの対空時間」net shop


鳥。最近メジロをよく見る。
メジロとヒヨドリのコンビで庭の木に遊びに来て果物や虫を突ついていく。
巷で言われているように「雀」が減っているのを実感するが。その代わりメジロが増えているような気がするのだが。

さて、松本の本・中川での個展「木々のあいだの対空時間」は終了したが、いくつかの作品がネットショップで販売されることになった。
遠方だった方、ご興味おありの方、ぜひご覧ください。
この三角のとか。いいのが残っています。
絵などはクリックして大きくしてご覧くださると嬉しいです。

また、現在本・中川では『かるがものクッカ』という素敵な絵本の原画展を開催中。
鳥関係の展示が続く中川さんということで。


10/07/2024

「スバらしきバス」ちくま文庫

 

平田俊子 著 「スバらしきバス」 ちくま文庫
10月11日発売。
詩人平田俊子さんの2013年に幻戯書房から刊行された名作バス・エッセイ集の増補文庫版。

とても嬉しい仕事。なぜならわたしもバス旅が大好きだから!
やっぱり都バス風味かなあ、と思いつつ向こう側にちょっと西洋風のバスも描いてみた。


10/06/2024

映画「お坊さまと鉄砲」

 






12月に公開の映画「お坊さまと鉄砲」のビジュアル画を担当させていただいた。
ブータンの パオ・チョンニ・ドルジ 監督。

制作のため、一足先に拝見。
ネタばれしそうなので、あまり書かないけど、いい映画でした。笑

この世界には旧世界と呼べるような魔法がかかったような場所がまだかろうじて残存していて、そのひとつがブータン王国。
ひとも風景もあまりにも素敵で…その良さが失われるかどうかの間際の出来事がこの映画に描かれている。とても引き込まれた。

絵はさまざまな場面をミックスして一枚のポスターを作るような気持ちで描いた。
このビジュアルは、フライヤーやチケットなどで使用され、公開が近づいたころ、本当にポスターも印刷されるとのことで、とても楽しみ。


⚫︎「お坊さまと鉄砲」




監督・脚本:パオ・チョンニ・ドルジ 『ブータン 山の教室』
製作:ステファニー・ライ 撮影:ジグメ・テンジン
出演:タンディン・ワンチュック、ケルサン・チョジェ、タンディン・ソナム
2023年/ブータン、フランス、アメリカ、台湾/ゾンカ語、英語/112分/カラー/2.39:1/5.1ch
原題:The Monk and the Gun
字幕翻訳:川喜多綾子 字幕監修:西田文信
メインビジュアル 絵:nakaban
提供:マクザム 配給:ザジフィルムズ、マクザム
© 2023 Dangphu Dingphu: A 3 Pigs Production & Journey to the East Films Ltd. All rights reserved

10/02/2024

2. Octobre


福音館書店の「母の友」 2024年11月号 
特別企画「こどもに聞かせる一日一話」

一篇のお話に絵(水彩)を描かせていただいた。
くどうれいんさんが書かれた「ひみつのとんぼ」。

以前いちどだけ挿絵を担当させていただいたことがありその時にも感じたことだが、独特の透明感がある文章。
すっと溶けて消えてしまう何か。
これの正体をわかってしまいたいが、わかってしまってはいけない何かの気配を感じる。

この「ひみつのとんぼ」も短編映画のようでとても好きなお話だ。