
esquireが休刊する。読者として毎号手に取るのが楽しみな雑誌で、少々重たいけれどよくカバンにつっこんでいた。時々スペインやイタリアなどの南欧や私の様な入門者にぴったりのクラシック系の音楽の特集があるのが嬉しく、関心が無かった分野ももちろん視野を広げてくれる。
また挿絵の仕事でいろいろお世話にもなっている。そのesquireがなくなると聞いたのは数ヶ月前で、そのときは出版業界(といっても私の知る範囲の人たちですが…)に激震が走っていた。
私がいつも感じているesquireのいいもの感は、そのブランドや高級指向だけではなく雑誌のつくりの丁寧さとその継続によるものだと思う。あとテーマもいい。親しみやすさだけではなくスパイスを効かせてある。背表紙の特集名を読んでみて下さい。『天才とスペイン』『イタリアの絶景小島』『ピアノ300年、音楽の真相』…。
いいもの感が漂うモノに関わる時は作り手それぞれ、自分もいいものに同化するわけだから、背筋をのばして頑張ると思う。だからクオリティは維持される。パワフルで気持ちいい循環。それをもう20年以上かかってじっくりじっくり育てて来たわけで、それが突然あっさりなくなってしまうなんてなんとももったいない。
外野なりになんとか応援しております。署名があつまると復刊のプレゼンテーションの時にも役に立つ筈。ぜひぜひよろしくおねがいします。また小さなきいろい栞を置いて下さるshopを募集中とのこと。店舗やスペースをお持ちの方はぜひおねがいします。
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