1/15/2025

トークイベントのお知らせ

2月8日、東京の青山ブックセンターでトークイベントが行われる。

この「まど・みちおの絵本」シリーズでわたしが担当したのは「水はうたいます」という作品。
編集者の松田素子さんとたくさん議論してつくった自分的大満足の作品。
その後続刊される作品もどれもすごくて圧倒される。
いつかこの画家さんたちにお会い/再会してみたいなあと思っていたところ。
東京にいらっしゃる絵本好きのみなさま、このまたとない機会。ぜひどうぞ。

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2月8日 夕方6時(開場5:30)から
場所:東京の「青山ブックセンター」
「まど・みちお没後10年記念 まど・みちおの絵本シリーズ  スペシャルトークイベント」を開催します。 

登壇者は、ささめやゆき nakaban   あずみ虫 きたむらさとし 
の画家4名。松田素子が編集者として司会をつとめます。 

1/14/2025

14. Janvier


この冬。なんだか埋めもの?のような作業ばかりしている。すうすうと風が入ってくる壁の隙間を木やパテで埋め、空いた庭の穴(狸が掘った)を川から運んできた砂で埋め、自分の歯を歯医者さんに埋めてもらった。

絵を描くスイッチが入らない。のでまずはパネル作りをする。たてものの修繕用に買った材が結局パネルになっていく。電動工具が吐き出した木屑をブロワーで飛ばす。最近これが楽しみ。

ある日、あまりに冬の山がきれいなので山に入ってみた。
それでいろんな発見があったので気に入って、ほぼ三日に一どのペースでどこかの山に入っている。
この辺の山のふもとは全て墓地になっていて、その参道の奥に道が続いていて神社があったり、荒れ果てた登山道に入り口があったりする。

この町でこれらの墓を通り抜けて山に入っていく変なひと、わたししかいない。
地元の人に聞くと「昔はみんな山へいっとったけどねえ、今ごろは山は怖いけえー」という。松茸とか獲れるらしい。
山はあまりにも無人で、その結果降り積もった葉っぱで道はふかふかでベッドの上のようだし、道自体が崩れてなくなっているところもある。
人が通らなくなると道は消滅する、と当たり前のことを思った。

最近は植物の中でも椿が好きで色々研究していたが、山には野生の椿がたくさんあって嬉しくなる。鹿のツノとかも転がっている。アトリエに飾ったらかっこいいかなあと思うが拾う勇気がない。それより薪になりそうな枝を集める。
わたしの絵本、「トラタのりんご」のように廃業の果樹園が山中にたくさんあることを知った。棚田式になっているが石垣も崩れかけている。柑橘類は皮が厚いので動物も食べない。

この冬は西日本はいつもより暖かくもあり、雪が降らない。でもこれを小春日和って呼びたくなるわけでもないような違和感がある。
ミツバチは冬眠してたのに、暖かい冬のせいかまた働き始めている。このまま春になってしまって大丈夫なのだろうか。