絵本「ネズネズのおえかき」が新装版で復刊。(ぶんけい=文溪堂刊)
この絵本を復刊してくださったのはトムズボックス土井さん、ぶんけいの妹尾さん。
心のこもったものづくりの過程だった。ほんとうにありがとうございます。
評判が良かった絵本で、大切に読んでくださっていた一冊がぼろぼろになったので欲しいと問い合わせをいただいたこともあった。
子どもたちの絵心がさらににょきにょき育つかも。
絵の中に入っておべんとうを食べなくては。
このころ冬が戻ってきて身体がぎゅっと固くなっている。
木を描きながら、木目の線の発生ってそういうことなんだっけ、と思い出した。
絵に描いた他のものたち。それらにも一見、わからないが等しく木目のような年月の証があるはずだ。
さて、絵を飾っていただくtwililightは書店であり、出版も手がけている。
このたび、大崎清夏さんの本が刊行される。
おそれおおくも挿絵を担当させていただいた。
大崎清夏「私運転日記」●
大崎さんの文章(日記)をいち早く拝読、絵をたくさん描いた。
最終的に選んだその絵は少し変わった絵で、多分、デザインの横山さんとtwililightに迷惑をかけてしまった。
でも素敵な装丁の本ができているようだ。
横山さんはすごい。手に取るのが楽しみ。
改めて展示とイベントの情報を書きます。ぜひ来てください。
nakaban expo “最近の手触り Recent Touches" ●
会期:2024年3月7日(木)〜4月1日(月)
3月6日 『物語の手触り』
柴田元幸さんと久しぶりにライブをする。
朗読と絵だけの二人でのライブは2回目。
柴田さんが訳し、朗読する魅力的な短編が盛りだくさん。残席僅か。
『描く、奏でる、ハンドルを握る』
大崎清夏さんと阿部海太郎さんとのライブ。お二人もいろいろ考えてくれているようだけどまだまとまっていない。会場にはピアノもない。少しハラハラする。でもこの三人で作品を作り上げる。満員御礼。
今、新しい展覧会の準備中。
年末年始にたくさんの展覧会を開催していただき、かなりいい目にあったので、こんなにすぐにいいんでしょうか??と躊躇してしまう。
というわけで、続報をそのうち。もうしばしお待ちを。
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雑誌「MONKEY vol. 32」に挿絵を採用していただいた。
小山田浩子さんの書き下ろし作品。とても素晴らしいビビッドな短編だった。嬉しかった。
このところ冬が本気を出している。
寒いので暖をとるためなんでも燃やしている。
庭の枝、古畳、不要な家具、amazonの箱、竹など。(特殊なロケットストーブで超高温になる)
六角形のはオガライトという燃料。
市に回収してもらうごみは大幅に減り、包装のプラスチックがほとんどを占めている。
(ストーブは高温でプラスチックも燃えるらしいが、やはり抵抗がある…)
よく考えてみたら、ほぼ、ものを買うとプラスチックが付いてくるという生活だ。
毒入り菓子のグリコ森永事件の前はそうではなかった。犯人は捕まっていないし、不思議な事件だった。
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次の日にストーブを開けると灰ができている。
この前まで生き物だったのに、ミネラルになってしまいましたなあ、などと思いながら、お外にばら撒く。
ストーブの調子が、酸素に触れた有機物が灰になり、さらにその灰の粒までも燃えるのでだいぶ量が減ってしまう。
その逆に炭がところどころに残る時もある。それは有機物が酸素と「出逢いはぐれた」不完全燃焼の結果。
この炭で古代人のように絵が描ける。木炭を作るために柳の木も育てている。
柳の枝をアルミホイルで包んで、料理炉の中に入れておけばかくじつに木炭棒ができるはず。
炭は多孔質で微生物の棲家になるので土に混ぜ込んだりすると良いと聞く。
炭は1グラム300平米の表面積を誇る。
1グラム300平米。
1グラム300平米。
1グラム300平米。
信じられないが本当だ。
炭がにおい消しになったり湿気消しになったりするのも当然だ。全部持っていかれる。