2019年1月9日水曜日

nakaban × Title exhibition「ことばの生まれる景色 完結編」





東京・荻窪の書店 TItle で展覧会「ことばの生まれる景色」完結編が始まる。

ナナロク社から刊行された本を記念する展示。
やっとここまで来れた。
高い山に登ったような、うれしい気持ち。

過去三回のTitleでの「ことばの生まれる景色」で観ていただいた作品はもちろん、書籍用の描き下ろしであったため、今回初展示の作品もあわせて辻山さんのテクストとともに。
描き下ろし作品は大判のものもあり、見応えがあると思う。

また同書で紹介された本も並ぶそうなので、今年の読書のスタートをここから始めるのはどうだろうか?ナナロク社と書店のコラボレーションした栞も置かれ、この栞には会場で完成させるある仕掛けが施されている。

24日にはトーク「絵と文で本を旅する四十景」も開催していただく。これがとても楽しみ。

nakaban × Title exhibition「ことばの生まれる景色 完結編」
会場:Title  
2019年1月10日(木)ー 2019年1月29日(火)
12:00~21:00 水曜、第三火曜日定休日 
*イベント開催日(1月21日・24日・29日)は18時にて終了
Titleに24日、25日、おります。




そして、この「ことばの生まれる景色 」の展覧会を同時に熊本の「橙書店」でも。

遡ること2013年に橙書店で展示した「旅するブックシェルフ」という展覧会があって、今にして思えば、それはこの本のできる元になっている展覧会。
なので再び橙書店でこうして展示ができることが嬉しい。田尻さんありがとう。

2019年 1/12(土)〜2/3(日)
会場:橙書店 
月~土曜日 11:30~20:00 日曜日 11:30~17:00
熊本市中央区練兵町54 松田ビル2階

ぼくも橙書店にお邪魔します。
*1/19(土)15時〜閉店時間まで 1/20(日) open~閉店時間まで

nakaban

2019年1月8日火曜日

CF

トウヤマタケオさんと柴田元幸さん(と J・ロバート・レノンさん)のアルバムのコマーシャル・フィルムを作らせていただいた。

J. Robert Lennonの小説を柴田さんが朗読、トウヤマタケオが音を添える。
洒脱にして真に贅沢な作品であり、とても楽しみなもの。

なお、撮影カメラはロストテクノロジー・sonyのHi8・3CCD(重い)、そして映像アスペクト比はがんこ一徹「4:3」に限ると考えている次第である。

それではご覧ください。

柴田元幸×トウヤマタケオ/ J・ロバート・レノン『たそがれ』。

(attention: 音が出ます)

レーベル:ignition gallery
カタログ番号:ign-002
収録曲数:9曲
パッケージ:ジュエルケース/32Pブックレット付き
小説:J・ロバート・レノン/柴田元幸 訳
ライナーノーツ:柴田元幸
ドローイング:nakaban
デザイン:横山雄
録音/ミックス/マスタリング:甲田徹
定価:2,200円+税

曲目
1. coda
2. 道順
3. 軍服
4. Sofia
5. 紅茶
6. クーポン
7. たそがれ
8. 短さ
9. 追伸
小説
1. 道順
2. 軍服
3. 紅茶
4. クーポン
5. たそがれ
6. 短さ

2019年1月6日日曜日

La neige est arrivée.. .



雪の落ちてくる空は暗い灰色で、子どもの頃はその量感を持った暗さに心ひかれていた。
見上げた目にもときおり雪が入る。
痛くて冷たくて気持ちいい。
天上の昏みと地上の暗みが呼応して、どこか中空できしり、きしり、と音をたてている。
とても小さな音。

2018年12月31日月曜日

31.Dec

12月31日。自分語り。
今年は僕にとって本の年だった。

本のかみさまが舞い降りてきて、ぼくを締め切りでぐるぐる巻きにした。
そのおかげで多くの本に関わることができた。

素晴らしい詩集やエッセイ本、食、児童文学など。
そして数々の街を彩る雑誌たち。本ではないけれどお酒のラベルも描いた。
仕事場の本は増え続けるけれど、見本誌ってポストに届くと嬉しい。見本酒はまだですか?

今年は忘れられない三つの本を出すことができた。

一つは「窓から見える世界の風」。
世界を旅するように、住むように。
窓から目には見えない風を眺める。
福島あずささんの解説で風の詳しくを識り、絵で空想旅行を。
こんな本を作ってしまっていいのだろうか?というくらい自由で、好きで、とても楽しみながら作ることができた本。

もう一つは「ぼくとたいようのふね」。
闇と光を前半と後半でおおきく対比させながら船で行く旅の絵本。
この本でもう絵本と決別してもいいかなあと思うくらいやり切った。
というのも、図らずもぼくの過去の絵本の要素が少しづつ集まったような総集編のような本になったからだ。
でもだからこそ、みたことがない新しい絵本を作りたいという思いが当のこの絵本からもあふれている。頑張った自分。
いま、次の絵本の絵を描いている。

そしてもう一つは、つい最近の「ことばの生まれる景色」。
この青い本は時代時代で読まれ方が変わっていくだろう本だと思うので、それをみてみたいと思う。この本を売って行きたい。でもぼくは何もできないので原画展をひらいてもらって話をしに行く。来年はあちこちに行きたい。
大晦日の今もその展示のためのマット切り中。

この3冊をほぼ同時期に出せたことが本当に感慨深い。
本屋さんがたくさん応援してくれた。今までなかったことだけど本屋さんからお手紙までいただいた。とても嬉しい。
そしてもちろん本を手に取ってくれる人たちがいる。
皆さんに深い感謝を。

こういうことを思うと熱量が上がっていく一方なので、来年は少し落ち着いて静かなパッションで絵を描きたいと思う。
本も作らせていただけそうなのでいいものにして発表できたら嬉しい。

今年はブラジルの国立博物館の所蔵品が火事で焼けてしまったという事件があった。
その記事を読んだ時に不意にとても落ち込んでしまったのを覚えている。
遠い自分とは無関係な、その瞬間まで知らなかったもののはずなのに、記憶の宿った大切なモノが永遠に失われるとわかった途端に悲しくて胸が痛くなるのだ。
これは一体どういうことなんだろう?
そのようなことを考えながら来年は絵を描いてみたいと思う。

2018年12月29日土曜日

新版「野の道」と「狭い道」








「火を焚きなさい」に続き、再び山尾三省さんの本に絵を描かせていただいた。
「野の道」と「狭い道」の復刻新版。
この仕事の絵のことを考えていたころ、ランテルナムジカのツアーがあって、立てつづけに屋久島と盛岡に行った。しかも屋久島から盛岡に直接の移動だった。
この2冊を繋ぐような展開にすごく意味があるような気がして、道を味わいながら歩いた。
屋久島のTabiraさんがいつも連れて行ってくれる「クリスタル岬」へと続くなだらかな下り道が「狭い道」のモデル。あちこちに生えているクワズイモの葉が好きだ。

「野の道」の方は「詩人の道」を描いたので現実離れしている。賢治の好きだったオリオンとかエンタシス(ギリシャの柱)とか。
でもやっぱり盛岡の中津川の道を思い浮かべながら描いた。

新版 野の道 ―宮沢賢治という夢を歩く 解説:今福龍太
新版 狭い道 ―家族と仕事と愛すること 解説:早川ユミ
2018年 新泉社刊



2018年12月22日土曜日

22.Dec

テラコッタの板に描いた古いタイルのような絵を作りたい!と思い立ち半年。
夏の間に粘土を練って型にとっていたそれに絵付けすることができた。
これから窯入れ。僕は広島に帰ってしまうけど。
焼き物素人の僕のイメージする焼き方や技術的な関門をリサーチしてくれた太田志帆さん。感謝しかない。
もし間に合うなら来年の個展で発表する予定。

2018年12月16日日曜日

雑誌挿絵の仕事



現在発売中の 「+1 LIVING winter 2019」(主婦の友社) に油彩による部屋のとびら絵。巻頭ページにはランテルナムジカの舞台としてお世話になった福岡のpapparayrayのデザートが掲載されていたのが嬉しい。また高橋ヨーコさんの写真やマーガレットハウエルさんのセカンドハウスなど掲載されており、読み応えがある雑誌だった。

「ミセス1月号」(文化出版社) 水晶玉子 × 「ミセス」オリエンタル 占星術 怖いくらいに当たるらしい水晶玉子さんのオリエンタル 占いとじこみ別冊冊子。
絵はオリエンタルな西洋と東洋のミックスモチーフでたくさん遊ばせていただいた。
表紙ほか各ページに多数のカット。

どちらも気合い十分で描かせていただいた今年の最後を飾る挿絵仕事。
ご覧いただけたら嬉しい。